2015.07.04 SAT
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広報レポート<決まり手は、執念>

近藤選手
田中賢選手

ベンチ前での儀式、勝利のハイタッチを終えた田中賢選手は、そのままカメラと報道陣が待つヒーローインタビューに向かいました。それ以外に答えのない”一択”の人選。周囲だけでなく、本人も自覚していたに違いありません。発する言葉は冷静でも、興奮冷めやらぬ表情で延長を制した気持ちを口にしました。「どんな形でもいいから打とうと思っていた」。プロ野球選手として最高レベルの技術を持っていても、最後の決め手となるのは勝負師としての執念。それを体現した一打でした。

10回2死二塁。1ボール2ストライクからの5球目でした。チェンジアップに食らいついた打球は左翼線ギリギリにポトリ。二塁走者・西川選手を本塁に迎え入れて自身は三塁まで到達し、ベース上でベンチに向かってガッツポーズを作ってみせました。ワンバウンドのチェンジアップをかろうじてバットに当てて難を逃れた直後の1球。気持ちのこもったファウルが生んだ一本だったことも見逃せません。1死一塁で中島卓選手に送りバントを命じたベンチの執念にもしっかりと応える一打で、難攻不落のイーグルス・松井裕選手に今季初の黒星をつけたのです。

5月に痛めた右肩の状態は良くなりつつあるとはいえ、いまでも痛み止めを飲んで試合に臨んでいます。それでもリーグ戦再開後の11試合でチームの誰よりも多い19安打を記録。北海道移転後の”黄金期”を誰よりも知る男は、体の状態がどうであろうと全力プレーでチームを引っ張り続けています。

先発投手コメント

先発の吉川投手

吉川投手
<6回2/3 打者28 球数108 安打7 三振1 四死球0 失点・自責点2>

「攻撃のリズムを作るためにもツーアウトからランナーを出してはいけなかった。そこだけですね。ちゃんと反省して修正していければと思います」

栗山語録

栗山監督

Q.松井裕選手を打ち崩しました
「もちろん、毎試合がむしゃらにやるんだけど、本当を言えばその前に一点取って吉川に勝たせてあげたかった」

Q.10回表の攻撃は走者が出た時点で犠牲バントを想定していたんですか
「いつも始まる前に勝手なイメージを浮かべているんだけど、あの場面でどうやって点を取るか考えたら、賢介の技術と経験を信じようと思った。毎回毎回、(松井裕選手から)点を取れるわけじゃないからね。たまたま打てた。良いピッチャーなことは変わらない」

Q.チームは4連勝です
「連勝しているつもりは全然ない。いつも言うように一試合一試合を必死に戦うことが大事なわけで、負けたら(順位から)離れていく怖さがあるよね」

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