

広報レポート<怪我を乗り越えて>


5点のリードを許した8回にマウンドに上がりました。1年3ヶ月ぶりの一軍登板。チームには痛い敗戦の中にあって、森内選手にとっては感慨深いものになったに違いありません。先頭打者を中飛に抑え、後続を空振り三振と二飛。1回無安打無失点でカムバックを果たした右腕は、足取り軽くベンチへと戻ると「めちゃくちゃ緊張した」と振り返りました。
前回の一軍マウンドは昨年5月14日、ほっともっと神戸でした。ボールを投げた瞬間、右ヒジに今まで感じたことのない痛みが走りました。検査の結果は内側側副靭帯損傷。再建手術だけが唯一、プロ野球選手として生き残るための手段でした。手術を受けてからは長いリハビリ生活に突入。ちょうど1年が経った今年5月17日のイースタン戦で復帰すると、2ヶ月間で1失点だけと抜群の安定感を見せ、ついに一軍への切符を手に入れたのです。
「怪我をする前と投げるのときの感覚は違う。自分のものなのかなと思うときがある」とリハビリ中に話していた森内選手。この2年半、あとに入団した後輩たちが次々と勝ち星を挙げてきました。ルーキーイヤーの2012年には56試合に登板し、リーグ優勝に貢献した実績もあります。ここで経験した地道なリハビリとトレーニングを血肉として、これからはプロ初勝利が目標となります。
先発投手コメント

大谷投手
<6回1/3 105球 打者29 安打9 三振9 四球2 失点・自責点7>
「あの回(7回)だけしっかりやれれば良かった。当てられたことも多かったけど、変化球というよりかは、直球が良くなかった。また次回に向けて切り替えてやっていくだけです」
栗山語録
Q.大谷選手の投球を振り返って
「本人が一番分かっていたと思うし、なんとかしようと思って投げているのは伝わった。翔平が、とかではなくて、チーム全員で戦っているし、きょうの試合の終わりを我々は受け止めないといけない。やることが沢山あるということ。だけど、まだ我々にもチャンスはある。また明日からしっかりやっていきます」