広報レポート<全員野球とは>
延長10回無死満塁の絶好のチャンスで代打にコールされたのは、背番号11番・大谷選手でした。内角低めのスライダーを拾った打球は右翼線に飛んでいき、大谷選手はガッツポーズをしながら一塁ベースを回りました。控え選手を全て使い切る監督の思い切った采配がサヨナラ勝ちを呼び込みました。
チームが苦しい時にどう選手が立ち振る舞うか。10回の先頭打者・中島卓選手が持ち味を最大限に引き出し、二遊間を抜けていく中前安打を放つと続く田中賢選手が徹底的な右打ちで無死一塁、二塁のチャンスを作りました。復調の兆しを見せつつある中田選手も三遊間への内野安打を打ち、舞台は整いました。まさに全員で勝ち取った「勝利」となりました。
そして見逃してはならないのは、先発投手・斎藤佑選手を筆頭に投手陣の活躍。今季最長5回を投げ切った斎藤佑選手はペーニャに一発を浴びながらも、5回2失点の粘投。そして継投の中継ぎ陣も勝利を信じて見事抑えてみせました。25人のうち23人を使い切る全員野球。執念で勝ち取った戦いとなりました。最後まで諦めない戦いができていることが何よりの収穫となりそうです。大谷選手がお立ち台で「まだまだ優勝を目指す」と言うように、チームは結束力を高め最後まで優勝を目指して戦います。
先発投手コメント
斎藤佑投手
<5回 86球 打者21 安打5(本塁打1)三振3 四球1 失点・自責点2>
「きょうは勝ちたかったですね。チームは昨日連敗ストップとなって良い勝ち方をしていたので、この流れで勝ちを付けたかった思いはありました。やっぱり、ペーニャに対しての一球ですね。同点に追いついてくれた後、絶対に次の点を許してはいけない場面でしたし、あの投球は少しコントロールしにいってしまった感じがあります。良くなかったところは反省して、また次に向けて準備をしていきたいと思います。最後までしっかり応援します」
栗山語録
Q.劇的なサヨナラ勝利
「感動しました」
Q.大谷選手がサヨナラ適時打
「(大谷)翔平よくやってくれたよね」
Q.矢野選手が9回に同点適時打
「感動したね。(矢野)謙次は難しい場面の中決めてくれた。試合の決め方、打つための準備を他の選手も見てほしい」
Q.斎藤佑選手は5回2失点
「細かい事は言わないですけど、とにかく前に進んだと思います」
Q.イーグルス戦勝ち越しを決めた
「勢いのつく勝ち方だったね。久しぶりにみんなが感動する勝ち方だったんじゃないかな」