

広報レポート<意識の高さが結果へ繋がる>

仙台の夜は雨がぱらつきながらも試合が始まり、両軍共に一歩も譲らない緊迫した試合が繰り広げられました。5回終了時で試合時間は約1時間20分。両先発投手は雨という悪条件にも関わらず黙々と投げ続けました。均衡を破ったのは、対イーグルス戦打率4割を越える近藤選手の技ありヒットでした。「初球から積極的に行こうと思っていました。まっすぐ待ちでしたけど、高めに浮いたチェンジアップにしっかりと対応できました」と高度な技術を持ち合わせる近藤選手が右翼線にタイムリーツーベースを放ちました。続く7回にも田中賢選手の一塁内野安打と中田選手の左犠飛で加点し、試合を有利に進めました。
先発・吉川選手は前回登板(8月7日イーグルス戦)同様、イーグルス・レイ選手との投げ合いとなり、相性の良さを見事数字で残してくれました。前回登板(9回1失点)の好投に続く7回1失点のピッチング内容。2012年以来となる今季9勝目を挙げました。好調な理由として「シーズン通して体重の増減を気にしている」と吉川選手は話します。自己管理のひとつとして、毎朝自分の体重を測ることを怠らないなど、練習にもその日の調子に合わせて工夫を入れていると言います。マウンドで結果を出すために様々な試行錯誤が行われています。結果が全ての世界ではありますが、個人の意識の高さがチームにいい影響を与えてくれることは間違いありません。シーズン終了時には、2012年の「14勝」を勝ち取っていることを期待したいです。
先発投手コメント

吉川投手
<7回 89球 打者28 安打6 三振2 四球1 死球1 失点・自責点1>
「前回に比べると途中から勢いが落ちてしまったところがありましたが、行くところは行く、引くところは引く、というピッチングはできたと思います。最後、もっと粘れたかなと。もうひと踏ん張りしないといけませんね」
栗山語録

Q.吉川選手からの継投でしっかり逃げ切り
「勝てる試合は長く投げるとか関係ない。どこまでも必死にならないといけない。そうすれば大きな流れが来るはず。完封がいいに決まっているけど、目一杯行くしかない。昨日の試合がメッセージだったかなと」
Q.中島卓選手の働きは
「きょうはタクだよね。いろんなことをやってもらう中で最後に四球を取ってくれたり。自分が何をすればいいかを分かっている。タクが機能するとこうなる。しんどいと思うけど、ああいうことがウチらしさ」
Q.増井選手が30セーブ目
「増井と宮西には無理をかけている。二人には申し訳ないけど、『行けるところまで行ってもらう』と話してある」