

広報レポート<投手戦制す>


「真っ直ぐ一本。腹をくくって狙っていました」ライオンズエースの岸選手が投じた2球目の直球をセンター前にはじき返しました。4回二死ランナー二・三塁、終わってみればこの試合唯一の得点はこの回に生まれました。今シーズン岸選手はファイターズ戦は3試合に登板し2勝1敗、防御率1.57、全ての登板でクオリティスタートを決められていました。指揮官も選手も少ないチャンスで試合を決めなければいけない事は十分に心得ていました。
そんなロースコアの展開に持ち込んだのは先発メンドーサ選手。急性へんとう炎のため19日の試合を登板回避して本日25日にスライド登板となりました。万全の状態とは言えない中「ボールは全体的に低めに集まっていた」と自身で振り返った投球は6回を被安打2本、いずれのヒットも内野安打と指揮官のストーリー通りに進みました。
このシナリオを完結させたのは磐石のリリーフ陣。7回宮西選手、8回白村選手、9回増井選手と3投手の無失点継投で完封リレーを成立させます。抑えて当然というプレッシャーの中、危なげなく強力ライオンズ打線を退けました。
緊迫した投手戦を制してライオンズ戦初戦を勝利したファイターズ。週末に控えた首位攻防戦を前に負けられない戦いが続きます。
先発投手コメント

メンドーサ投手
<6回 95球 打者22 安打2 三振2 四球3 失点・自責点0>
「前回の登板日を体調不良でスキップしていたので、きょうは責任を感じながら投げていました。ピンチもありましたが、ボールは全体的に低めに集まっていましたし、なんとか無失点で抑えることが出来たので最低限の仕事は出来たと思います」
栗山語録

Q.僅差で逃げ切る展開に
「思っていた通りの展開になった。こういうときは先に行かないといけない。レアードがアウトになってしまったところで慎吾がよくカバーしてくれた。若い子がヒーローになるといいね」
Q.メンドーサ選手が好投
「体調のこともあったから早めに変えないと、という話をしていた。点を与えないで我慢してくれれば何かが起こる。そういう展開だった。よく投げてくれたし、勝たせてあげられてよかった」
Q.栗山監督下で初の貯金20
「上だけ見ているんでね。初めからここからが勝負だと思ってきた。勝ちにこだわって、みんなで勝負していく」