

広報レポート<中継ぎ経験を活かす>

3点目を取られたところで、ベンチが動きました。3回2死。マウンドに駆け足で向かったのは浦野選手でした。中継ぎでの登板はルーキーイヤーだった昨年の4月18日以来、2度目。今季先発として起用されてきた男に、新しい役割が与えられた瞬間でした。最初の打者を二ゴロに抑えると、6回先頭打者の中飛まで2回2/3を無失点。2安打3三振1四球というパフォーマンスで”試合を壊さない”という仕事をしっかりとこなしてみせました。
先発ではなくロングマンとして8月23日に一軍再昇格しました。その日以降、試合開始直後からブルペン待機。先発時にはない緊張感を味わったといいます。リードしていれば追いつかれないように、リードされていれば差が開かないように。いつ声がかかってもいいように準備を続けてタスキを譲り受け、次につなぐ難しさは中継ぎならではのものです。先発に復帰した斎藤佑選手も、中継ぎ起用で得られたものの大きさを打ち明けました。残りシーズンの起用法はまだ決まっていないとしても、長い目でみればどのポジションを任されても活かされるに違いありません。
試合は2試合連続完封勝ちから一転して今季4度目の完封負け。しかし、この6カードで14勝4敗と貯金を「10」作ったのは紛れもない事実です。勢いと底力なくして簡単に達成できない数字。快進撃はひと段落しましたが、リセットして前に進むときが来ました。明日からの相手は首位ホークス。ゲーム差は考えず、これまで通り一戦必勝で臨むだけです。
先発投手コメント

新垣投手
<2回2/3 54球 打者13 安打5〔本塁打2〕 三振1 四球1 失点・自責点3>
「2点取られた後のピッチングが大事だと思っていたんですけど、中村さんへの初球、甘く入ってしまいました。完全に失投でした。早い段階で降板してしまいチームに迷惑をかけてしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです」
栗山語録

Q.本日は完封負け
「30試合を切ってやられてはいけないゲーム。一生懸命やってもうまくいかなかった」
Q.新垣選手が3回途中で降板
「悪くなかった。あそこまでは自分らしく投げられたけれども甘い球は確実に仕留められてしまうのが1軍のバッター」
Q.浦野選手が中継ぎで2回2/3を無失点
「浦野らしくなってきたかな。しばらくは中継ぎでいってもらう」