

広報レポート<必死になることが成長への近道>


首位・ホークスの牙城を崩すため、挑戦者として臨んだファイターズ。現状勝つことが必須でしたが、延長12回延長の末、惜しくも同点で終わりました。両軍総力戦となった一戦。短期決戦を思い出させる、お互いの意地と意地がぶつかり合った戦いとなりました。
ファイターズは野手を全て使い切る総力戦。逆転をあきらめない全員の気持ちが前面に出た試合となりました。野球の実力、技術云々を超え、お互いの“気持ち”がぶつかり合いました。先発・中村選手は7回に2点を献上したものの、ホークスの強力打線を6回まで1安打で抑える好投。「先制してくれた直後をしっかり抑えないと信頼を得ることが出来ないと思う」と肩を落としましたが、きょうの投球内容を振り返れば、結果以上に大きな収穫があったはずです。打線はレアード選手の今季25号となるソロ本塁打と後続市川選手の左前適時打で先制に成功しましたが、それ以降は層の厚いホークス中継ぎ陣に封じ込められました。
4時間49分の死闘を制することは出来ませんでしたが、ただの引き分け以上に価値ある試合だったことは間違いありません。ゲーム差「9.5」は縮まることはありませんでしたが、クライマックスで戦う可能性の高いホークス相手を苦しめたことによって、苦手意識を植え付ける貴重な一戦となったはずです。今のファイターズの強みは、全員が逆転を信じて戦っていること。あきらめない姿勢が、最後に奇跡を起こすかもしれません。
先発投手コメント

中村投手
<6回2/3 106球 打者29 安打3 三振5 四球5 死球1 失点・自責点2>
「序盤フォアボールを出しながらも、なんとか抑えてゲームを作ることが出来たのはよかったです。先制してくれた次のイニングでしっかり抑えないと信頼を得ることが出来ないと思うので、そこは反省しないといけないと思います」
栗山語録

「勝たなきゃいけない試合だったけど、追いつかれてからよく我慢した。みんなでできることをやるをチームに方向性が見えてくる。勝たなきゃいけない試合だったけど、自信になるんじゃないかな。最後、浦野も石川亮も緊張しただろうけど、いい勉強になっただろう。3連勝しなきゃいけなかったけど、まだまだある、と思っている」