

広報レポート<乱戦のニオイ>

西武プリンスドームを離れたのは18時20分。試合終了から26分しか経過していませんでした。羽田発新千歳行きの最終便に間に合わせるには、試合の余韻にばかり浸っているわけにもいきません。試合時間は4時間54分。延長11回、1死からの送りバントなどで1点をもぎ取った直後に浴びた逆転2ランで喫した痛恨のサヨナラ負けでした。
13時に始まった一戦は、その10分後には早くも乱戦のニオイを漂わせるものでした。先発・中村選手が先頭打者アーチを浴びて先制を許しながらも、2回に一気呵成の攻撃。先頭・中田選手のヒットからの3連打に、送りバントを挟んで今季2度目の5連打で6点を挙げました。ところが、その裏に先頭四球と本塁打で失点すると、中村選手はリードをもらいながらの早期交代。両先発が2回途中にいなくなったことで中継ぎ勝負になりましたが、リードしているファイターズは小刻みにならざるを得ず、苦しいやり繰りを余儀なくされました。2回2/3を無安打の白村選手、9回10回を抑えた増井選手の奮闘が際立ったとはいえ、最後に力尽きました。攻撃陣も9回以降は先頭打者が出塁しながら犠打の失敗もあって、1点をもぎ取るのが精一杯。最後まで落ち着かなかった乱戦は、相手に軍配が上がったのです。
西武プリンスドームを出発して1時間55分。羽田空港に到着したチームは、予定していた便に滑り込みで搭乗しました。新千歳空港で解散するころには、気持ちは切り替わって次の試合へ。遠征先で足止めされて移動ゲームになる事態を避けられたことをプラスに捕らえ、明日からのバファローズ戦に臨みます。
先発投手コメント

中村投手
<1回1/3 47球 打者11 安打4/本塁打2 三振1 四球3 失点・自責点4>
「ゲームを作るという意味で自分の仕事が全く出来ませんでした。野手の皆さんが逆転してくれたんですけど、守りきることが出来なかったです。チームに迷惑をかける形となってしまいました。しっかり最後まで応援したいと思います」
栗山語録
本日は都合によりお休みさせていただきます。