

広報レポート<チーム内競争、激化>


11試合連続で1番から6番の6選手は固定されています。7番から9番の下位打線に誰を起用し、どう機能させるか。それがクライマックスシリーズに向けての戦いに臨む上では重要になってきます。この日は、前夜のラインナップに据えた淺間、谷口、大野の3選手が、打順を入れ替えて2試合連続で起用されました。”一戦必勝”で臨むのはチームだけではなく、こういったところでスタメンの機会を与えられる選手も同じです。2回2死からレアード選手が先制29号を放った直後、生き残りをかけた2人が輝きを放ちました。
しぶとく左前打で出塁した淺間選手がけん制悪送球で三塁まで進むと、続く谷口選手は右越えに適時打二塁打。鎌ケ谷での厳しい”修行”を物語る日焼けした顔が、札幌ドームのカクテル光線に照らされ、くっきりと浮かび上がりました。淺間選手は4回2死一、二塁の守備で本塁補殺を完成し、「狙い通りにできた」とニヤリ。谷口選手も7回の左中間二塁打を含む、2安打2四球と全打席で出塁して「チームに貢献したかった」と語気を強めて振り返りました。
ファームから昇格した選手については「使うために上げる」が栗山監督の口ぐせ。まずはチャンスを与えられますが、それは裏を返せばふるいにかけられることでもあります。そういった選手が結果を出せば、控えに回った選手や代わりにファーム帯同を命じられた選手は、目の色を変えて結果を残しにいくしかありません。チーム内競争の激化は、望むところ。公式戦の残り14試合で、誰が大舞台でスタメンの座を掴むのか。勝負は続きます。
先発投手コメント

吉川投手
<5回 球数72 打者20 安打5/本塁打1 三振2 四球1 失点・自責点2>
「チーム状況を考えて、本当は6回を投げ切りたかったんですけど、4回ペーニャに打たれた後のフォアボールと連打がもったいなかったですね。打線の援護には本当に感謝しています」
栗山語録

Q.吉川選手は5回72球で交代
「吉川は中5日で回っていたから短いイニングとは思っていた。ボールは悪くないけれども、先を見据えたうえでは細かい精度を上げて欲しい」
Q.淺間選手、谷口選手と昇格したばかりの選手が活躍
「悔しい思いをしたはずなので、野球をできる喜びを感じて表現して欲しいと思っている。いい形になって嬉しかった」
Q.明日は千葉で斎藤佑選手が先発
「斎藤も今年悔しい思いをしている一人。男としてプライドをかけてやってくれると信じている」