

広報レポート<逆転のファイターズ>


高く上がった打球はファイターズファンが待ち構えるレフトスタンドに吸い込まれました。今季31号となる3点本塁打を放ち5点差をひっくり返す逆転に成功しました。レギュラーシーズン2位を確定する貴重な勝利となりました。
7点の猛攻となる口火となったのは谷口選手でした。先頭打者で迎えた6回。体を崩されながらも、ライオンズ・岸のチェンジアップをうまく拾い、打球は一二塁間を抜けていきました。この試合チーム初安打となりました。打者一巡の猛攻を見せ、二度回ってきた打席では右中間への二塁打を放ち試合を決定づけました。お立ち台に上がり「きょうここに立たせてもらっているのは、いろんな苦しい思い出とかもありましたけど、周りの支えがあってからだと思います」と感謝の気持ちを伝えました。一握りしか活躍できないこの舞台。必死に戦う若手選手の姿勢は数字以上に力となっているはずです。
クライマックスシリーズ進出とレギュラーシーズン2位が確定された試合。ファーストステージを勝ち進めば優勝チーム・ホークスとの決戦も待っています。明日からレギュラーシーズン・ホークス3連戦が続きますが、このカードひとつも負けたくないという気持ちはチーム全体が持っていることでしょう。苦手意識を植え付けるチャンス。いまのファイターズの勢いが相手をどれだけ苦しめられるか。気持ちを切り替えてホークスに挑戦するファイターズの戦いに注目したいです。
先発投手コメント

メンドーサ投手
<5回 81球 打者22 安打3/本塁打1 三振4 四球5 失点・自責点5>
「フォアボールの連続で自滅しましたね。思うようなところに決まらず、ツーシームを中心に全体的にコントロールしきれなかったです。最後まで修正出来なかったことが反省ですね。テンポの悪いピッチングとなってしまい、チームに迷惑をかけてしまいました」
栗山語録

Q.5点差を逆転して5連勝
「岸のように安定感があるピッチャーを相手にクライマックスシリーズを考えると、何かを残したいと思っていた。打てなくても球数を投げさせるとかして前に進んで、なかなかないことだけどひとつのチャンスからああいうことも起こるということ。意味があった。明日からのホークス戦でも1日1日テーマを持っていく。同じように何かを残す責任がある。ファンの皆さんが楽しみにしてくれる、感動してくれる試合をやっていく」
Q.増井選手が2イニングを締めた
「今年のチームを象徴するシーン。あれだけ負担をかけているわけだし、白村はまだまだ勉強することがある。増井が助けてくれることによって、もっと成長できる」
Q.公式戦2位が確定
「優勝できなくて申し訳ない気持ちに変わりはない。ただ、もうひとつがあるわけだから。札幌ドームでクライマックスシリーズができるという最低限のところまできた。万全の準備をして、気持ちを入れ直していく。どういう形で終わるかが大事。さらに勢いをつけていきたい」