

広報レポート<準備は勝負の中で>

完ぺきに捕らえた打球は、京セラドームのアッパーデッキまで届きました。1点を追う4回1死一塁。狙っていたストレートでした。レアード選手はダイヤモンドをゆっくりと一周し、三塁を回ったところで”お約束”のスシポーズ。北海道移転後の外国人選手としては、2004年にセギノール選手が記録したシーズン44本塁打に次いで単独2位となる33号を放ちました。9月に入って8本塁打18打点と大爆発状態。打席での読みが当たり、その読みに体がしっかりと反応して結果を出し続け、大きな得点源として機能しているところを見せつけました。
ペナントレースにおける順位が確定し、クライマックスシリーズのファーストステージに向けての準備を進めている段階。その試合の勝ち負けは、順位争いを繰り広げていた時期ほど、大きな意味を持つものではないかもしれません。ただ、大一番でのベンチ入り当落線上にいる選手はもとより、レギュラークラスでさえも、その内容・結果が一戦必勝で臨むための判断材料になります。
キレを保っているレアード選手や、打ち取れば拳を握り締める鍵谷選手などの姿は頼もしく映りました。栗山監督は「全員の調子を上げてCSに入りたいと思っているけど、調子はコントロールできるものじゃない。1試合1試合全力を尽くすことで調子は上がっていく」と力説しました。真剣勝負の中でこそ準備は整っていくもの。ファイターズにとって”消化ゲーム”は存在しないのです。
先発投手コメント

メンドーサ投手
<6回 103球 打者28 安打6 三振2 四球3 死球2 失点・自責点3>
「制球に苦しみフォアボールが多くなり、自分のリズムを崩してしまいました。逆転してくれた直後に点を取られたこともよくなかったですし、気持ちを割り切ることが出来なかったことが反省点です」
栗山語録

Q.メンドーサ選手のピッチングを振り返って
「有原の時と同じでボール自体は悪くないのでね。精度を上げないと勝負にならないし、メンディーもいろいろ考えてやっていると思うから、しっかり信じたいと思います」
Q.打線が奮いませんでした
「どうやったら点に結びつくかしっかり考えていきます。内容的に試しているものはあるけど、まずは残り6試合全部勝ちにいかないといけない。誰がとかではなくて、ここまできたら結果を出さないといけないし、勝ちに行くためのメンバーを選んでいる」