

広報レポート<相手は決まった>

杉谷選手が右飛に倒れてゲームセット。その瞬間、10日からのクライマックスシリーズ・ファーストステージで対戦する相手がマリーンズに決まりました。日本シリーズ出場、そして制覇へ向けての舞台に臨むにあたって大事なことは何か。それは勢いをつけ、チームが持つ能力の100%を出し切ることに他ありません。そういう意味でいえば、今ひとつ物足りなさを感じざるをえない一戦となってしまいました。
攻撃陣は2回に犠牲フライと適時打で先制し、3回には追加点を挙げました。しかし、マリーンズ投手陣が早めの交代で態勢を整えると、2番手以降の5投手から放った安打は2本だけ。今季もっとも得点を挙げている中盤にバント失敗や4イニング連続の三者凡退で、逆転を許してからは理想的な試合展開を作ることができませんでした。今季2番目に長い8試合連続で2ケタ安打のない”スランプ”の状態です。一方、失点した3イニングは四球か失策のいずれかが絡んでのもの。特に今季の四球はリーグで2番目に多く、試合のリズムを作れない一端になっていることも間違いありません。
すべての試合で投打の歯車が噛み合うわけではないのが、野球の難しいところではあります。それでも、攻守で互いを助けながら「20」近い貯金を積み上げてきました。マリーンズ戦はこれで3連敗。残すは公式戦最終戦の1試合のみとなりました。3位確定に沸く相手の勢いを止め、ファイターズの土俵で戦うためには、何としても”形”を作って終えることが求められます。
先発投手コメント

武田勝投手
<2回1/3 49球 打者11 安打3 三振2 四球1 失点・自責点2>
「いつもと変わらず状態はよかったんですけど、やっぱり短いイニングでの登板でもあって、しっかりゼロでしのいで後ろにつなげたかったです。いまの調子を維持して次の登板に備えていきたいと思います」
栗山語録

Q.ファーストステージの相手がロッテに決まりました
「一生懸命やっているんだけど、相手の力が勝ったよね。きょうも早めに勝負かけたんだけど、相手の勢いもあって中々うまくいかなかった。本当は最少失点で抑えて、我慢してからひっくり返さないといけなかった。実力を受け止めて、勝ち切れるようにしないといけない」