2016.02.21 SUN
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投手陣の所信表明

4回、大谷選手
7回、渡辺選手のホームラン

最後の打者が放った打球は二塁へのゴロ。直前の打席で”チーム今季第1号”を記録していた渡邉選手が軽快にさばいてアウトにすると、マウンド上で勝利の輪ができました。2016年は白星でのスタート。「パ・リーグのチームが相手になると気持ちが違う」。栗山監督も気を引き締めるように、本格的な球春の到来を感じさせるオープン戦初戦となりました。

今シーズンはかく戦うーー。特に投手陣の方針がはっきりと見えた内容でした。マウンドに上がった5投手が9イニングで与えた四球は2つ。先発して2回無四球の吉川投手が「全体的にストライク先行で投げられた」と話せば、2番手の武田勝投手も無四球で「ストライクゾーンで打者に向かっていくことができた」と振り返りました。4番手の有原投手も3回で四球なし。ストライクゾーンで勝負することで四球も減る。そうすれば失点も減る。昨シーズン、9イニングあたりの四球数「3.29」はリーグで下から2番目だっただけに、リーグ優勝奪還への最大のテーマのひとつとして取り組んできました。12ゲーム差を離されたホークスが「2.92」というリーグ内でダントツの数字を残したことからも分かるように、投手陣全体に浸透し、実践できれば間違いなく大きなアドバンテージとなります。

まず勝ち負けよりも内容をしっかりと残せるかどうかが問題です。開幕までの1ヶ月、そして、開幕後にもつながる野球が、いまできるかどうか。”上々の滑り出し”といえる9イニングだったのではないでしょうか。

投手コメント

先発の吉川投手

吉川投手
<2回 打者7 安打1 三振2 四死球0 失点・自責点0>
「全体的にストライク先行で投げられました。今年最初なので、力みなく投げることがテーマでしたが、しっかりできたと思います。球数が少なかったので、ストレートをもう少し投げたかったですが、全球種投げられたのは良かったですね」

武田勝投手
<2回 打者7 安打3/本塁打1 失点・自責点1>
「緊張感のある実戦の中でテンポよく投球できた。ストライクゾーンで打者に向かっていくことはできましたが、追い込んでからの甘いボールには反省です。まずは目の前の試合をしっかりと投げて、前に進んでいきたいです」

屋宜投手
<1回 打者4 四球1 失点・自責点0>
「先頭打者はいい感じで抑えられましたが、四球が余計でした。ただ、セットからボールがバラつかず、ストレートも変化球も低めに集められましたし、クイックもよかったのは収穫でした」

栗山語録

Q.オープン戦がスタートしました
「やっぱりパ・リーグのユニフォームを見ると、いよいよ始まるということを本当に思ったね」

Q.吉川投手、有原投手は良かったのでは
「吉川、有原のことは気になっていたけど、ボールの感じも良かったし、確実に前に進んでくれているね。有原は去年肘のことがあって出遅れたけれど頑張ってくれたし、今年もこの二人が順調に進んでいるので本当に良かった」

Q.武田勝投手は
「変化球も良くなっている。いい時の勝のボールを受けている大野とも話したが、手ごたえを感じたね」

Q.休み明けは、いよいよ最終クールになるが
「本当に早い、すぐに開幕になると思う。やり残すことがないように1日1日大切にやっていくだけです。選手たちには、何をやってチームに貢献できるのか常に問いかけているわけで、それぞれがやるべきことをやってくれると思っています」

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