

中継ぎ陣の粘投


レギュラーシーズン初登板となったバース投手は初回に3点を奪われ、立ち上がりから本調子とは行かず敢え無く4回途中で降板しました。「変化球の精度を高めていきたい」と振り返るバース投手は初回から制球に苦戦。来日1年目となるバース投手に次々と壁が立ちはだかります。
3回が終わって5点を追う展開となったビハインドゲーム。バース投手降板後にマウンドを託されたのはルーキーの加藤投手と井口投手でした。加藤投手は1死三塁のピンチの場面でマウンドに上がると後続を三振と三ゴロに抑え、ピンチを切り抜けました。また5回2死からマウンドに上がった井口投手は2回1/3を投げて無安打無失点で見事の継投を見せました。3月26日マリーンズ戦(QVCマリン)で初登板を果たしていた加藤投手は「緊張しましたけど、抑えたことに満足はしたくない。谷元さんとか先輩のピッチングを勉強しながら長く1軍に居られるように頑張りたい」と一喜一憂することなく、ルーキーらしい「がむしゃらさ」を伺わせてくれました。
ビハインドゲームで試合をひっくり返すために必要になってくるのは「中継ぎ陣の粘投」です。逆転するには守りからチャンスを作ることが絶対条件で投手陣の力投が必須になってきます。加藤投手、井口投手、高梨投手、谷元投手の継投策が奏功し、1点差まで詰めるキッカケとなったことは間違いないはずです。あと一歩及びませんでしたが、敗戦の中に収穫を見出せなければいけません。2試合連続本塁打を放った打者・大谷選手が、明後日のホークス戦では投手・大谷としてチームに白星をもたらしてくれるはずです。
先発投手コメント

バース投手
<3回1/3 球数77 打者18 安打7 三振2 四球2 失点・自責点5>
「自分なりに準備して臨んだつもりなんですけど、思ったような投球が出来ず課題が残る登板になりました。全体的に高めに浮いてしまい、要所で甘いところに入ってしまいました。次回に向けて、きょうの反省を活かせるように変化球の精度を上げていきたいと思います」
栗山語録

Q.1点差の惜敗
「負けてはいけない試合だったので・・・」
Q.大谷選手は2試合連続本塁打
「見事なホームランでした。ただ、(次の打席の)勝負どころで打つかどうかが大事」
Q.加藤、井口両投手がピンチを凌ぐピッチング
「若いピッチャーがよく投げた。加藤も井口も高梨もこの様な経験を積み重ねるのが大事」
Q.明後日からホークス3連戦
「チーム状態が上がってくるまでは1つでも多く勝たないといけない。続けて負けない様にしたい」