

広報レポート<何事もプラス材料に>


昨日の試合で1安打零封を喫していたファイターズ打線の不穏な空気を吹き飛ばしてくれたのはレアード選手の一振りでした。「バース投手に初勝利をプレゼントしたい」とチームメイトへの想いを乗せる左翼スタンド中段に突き刺さる特大アーチでした。
ライオンズ・野上投手から打った本塁打は通算2本目。打席数は少ないものの高打率を残し相性の良さを証明してくれています。試合は進み最終回の打席では、詰まりながらも左前に落としました。チーム全員で8安打(得点2)を記録しましたが、唯一マルチ安打を放ったのはレアード選手でした。外国人選手の強みは、試合の流れに支配されないこと。気持ちを切り替えて打席に立つ精神の強さは全員が全員真似できるものではありません。そんなレアード選手には、どうしても期待を寄せてしまうものがあります。試合は負けてしまいましたが、一人ひとりが「やるべきこと」を徹底的に行えば自ずと勝利は見えてくるはずです。
そして、敗因には沢山の要素がありますが、スコアブックを見ると相手との実力の差が数字として残っています。先頭打者の出塁がどれだけ試合の流れを左右するか顕著にでた試合でした。相手の先頭打者が出塁した回数は5回(5/8)。得点に結びついたのは2回、5回、8回の3度。一方、ファイターズは7回と9回のみ(2/9)。得点に結びついたのは9回の1度だけ。チャンスをモノにする以前にチャンスを作るというところで劣っていました。先頭打者がすべてではありませんが、攻撃の幅を広げるという意味では、リードオフマンの役割は大きいということです。明日の移動を挟んで、仙台の地で再スタートといきたいものです。
先発投手コメント

バース投手
<4回1/3 球数79 打者20 安打7 三振5 四球1 失点4 自責点2>
「先発の役割を果たせずに降板してしまい、非常に悔しい結果となりました。球自体はよかったんですけど、自らの失策で余計な点を与えてしまいました。チームの力になれず悔しい気持ちでいっぱいです」
栗山語録

Q.バース投手は自らのミスもあった
「自分から点をあげているだけ。そういうのも監督の責任。しっかり野球やるようにします」
Q.打線も一押しが利かない
「苦しい時はあるけど、点を取らないと話にならない。取れるようにやっていく」
Q.リードされている場面で高梨投手を投入した
「3点差だったけど、そのままいけば何かを起こせるんだと思ってやっている。いつか結果につながると思っている」