2016.04.16 SAT
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広報レポート<風が吹き始めた>

ファンとハイタッチを交わす中田選手
栗山監督と加藤投手

パ・リーグトップのチーム打率を武器に首位に立っているマリーンズ打線を抑えこむ姿は、おおよそルーキーとは思えないものでした。2回以降、1人の打者に5球以上投げたのは2度だけ。積極的に振ってくるところを逆手に取り、ゴロアウトを積み重ねる。加藤投手のプロ初勝利は本人にとっても、チームにとっても大きな価値をもたらすものとなりました。

有原投手の離脱によって、急きょ先発に配置転換。登板2日前に先発を言い渡された9日の初先発では2回途中での降板となり、悔しい思いをしました。「今回は期間があったので心の準備をした上で臨めた」。6日間の先発調整で学んだことがありました。中継ぎとは違って先発はゲームを作ることが仕事。リズムを崩さないこと。1人1人に集中すること。それはリードを守ろうという意識の排除につながります。まさに反省が活かされた格好。初めてのヒーローインタビューでも、自認する“口下手”そのままでしたが、その素朴な受け答えはファイターズファンの心を掴んだに違いありません。

加藤投手とは対照的だったといっていいのが、中田選手のお立ち台。物腰柔らかな受け答えでも、語気を強めた瞬間がありました。「きょうは絶対にヒーローになってやろうと思ってたんでね」。未明に次女が誕生し、ほぼ不眠で試合に参加。それでも、4番として、二児の父として結果を出さないわけにはいきません。初回に大量点のきっかけになる四球を選ぶと、2回には中押しに成功する中前適時打。そして、8回2死満塁で右中間へ走者一掃の二塁打を放ちました。

チーム状態が上向きつつある手応えは誰もがつかんでいることでしょう。首位チームをスイープ(同一カード3連勝)すれば、間違いなく勢いに乗れるはず。確かに、風は吹き始めました。

先発投手コメント

先発の加藤投手

加藤投手
<6回 球数69 打者20 安打4 三振4 四死球0 失点・自責点0>

「今回は(登板まで)期間があったので心の準備をした上で臨めました。市川さんに「落ち着いて投げろ」と言われていたので自信を持って投げることが出来ました。とにかく1イニング1イニング思い切って投げることに集中していたので、結果抑えることが出来てよかったです」

栗山語録

栗山監督

Q 加藤投手、初勝利を挙げました
「素晴らしかった。前回の経験もあったけど、どちらかというと球が速いタイプではないからね。カウントが悪くなった時にどう乗り越えるか。そのあたりは、さすが社会人で経験してきている。期待したとおり」

Q 序盤に4点を取りました
「相手(ロッテ)の状態が良いので、先に行くしかない。今までも同じようにやろうとしてたけど、なかなかうまく行かなかっただけ」

Q 北海道移転から888勝目となりました
「887勝と、どう違うのか分かりませんが... 数字というよりも、一日一日必死にやることが積み重ねになると思うし、沢山のファンに囲まれて好きな野球をさせてもらっていることに感謝したい」

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