

広報レポート<エースから奪った隅一>


やはりエース岸投手からは1点を奪い取るのがやっとでした。それでも得点を奪われさえしなければよい。「言うは易く行うは難し」そんな勝利を全員野球で勝ち取りました。昨年7月10日の同カード、岸投手の前に1安打。近藤選手が二塁打で出塁し、犠打で走者を進め、スクイズで1点をなんとか奪うのが精一杯。しかし投手陣は大谷投手、増井投手の完封リレー、1-0での勝利を手にしたこの試合を思い返したファンも多かったことでしょう。
初回、インコースのストレートを見事にライトスタンドに運んだのは近藤選手。「奇跡」と振り返った本塁打は、無心でバットを振り抜いた結果の今季第1号でした。キャンプ中から怪我の影響で出遅れコンディションは万全とは言えない中、この試合は3打数3安打で打率もようやく3割に到達しました。「まさかこんな形で終わるとは思わなかった」と試合終了直後には満面の笑みを伺えました。
一方でライオンズ打線を封じ込めたのは吉川投手。前回のライオンズ戦では4回途中8失点でKO。悔しい思いをした相手に対してリベンジを果たしました。6回の攻撃では味方の牽制死。直後7回の守備では2アウトから外野へのライナーを惜しくも捕球できずに結果は二塁打、その後の打者を四球、と流れが一気に傾いてもおかしくない展開でピンチを迎えます。それでも坂田選手をショートゴロに打ち取ってスコアボードに0を連ねました。
1-0でも10-0でも1勝は1勝。ただ、好投したエースに白星をつけられなかったダメージはそれ以上に大きいはずです。勢いそのままに、明日、明後日とライオンズから連勝を目指します。
先発投手コメント

吉川投手
<7回 球数100 打者25 安打3 三振3 四球1 失点・自責点0>
「相手が岸さんだったので、先制点を取られないようなピッチングを心がけました。初回の(近藤選手の)ホームランも大きかったですし、その後をしっかり粘ることが出来てよかったと思います」
栗山語録

Q.吉川投手が7回無失点
「素晴らしかったです。前回やられた思いをどういう形で表現するか。やられたことをプラスにして前に進むと思うし、悔しい思いをぶつけてくれた」
Q.近藤選手の先制&決勝弾
「ホームランというよりは逆方向に打つのが持ち味。その次の打席とか。反応して回るバッティングができれば確率は上がる。だいぶ(状態も)上がってきた」
Q.大野選手が守備で貢献
「きょうは大野で勝ったというところもある」