

広報レポート<緊張の故郷凱旋 >


敗色が濃厚となっても札幌ドームの席から離れなかった観衆から、守備に就く2選手に向けて温かい拍手が贈られました。場内にコールされたのは米野選手と大累選手。ともに北海道出身の2選手にとっては、生まれ育った場所にあるプロ野球チームのユニホームに袖を通してプレーするチャンスに恵まれた瞬間でした。
「キャッチャーを守るのが5年ぶりくらいだったので緊張しました」。そう話したのは、北照高校出身でスワローズ、ライオンズと渡り歩き、今オフに入団した米野選手です。打席は次回以降の出場試合にお預けとなりましたが、まずは出場機会を終えホッと一息ついた様子でした。キャッチャーボックスに向かった米野選手と同時に二塁の守備位置へ。「最初は緊張しました」と話しましたが、2イニング目となる9回には三塁の守備に就くなど、ユーティリティープレーヤーとしての期待もかかります。9回1死ではプロ初打席も経験。ニゴロに倒れ、「相手が(ファームで対戦していて)よく知っているピッチャーだったので変な感じでした」と苦笑いしました。
2番手で登板した鍵谷投手と合わせれば、3人の道産子が同じ試合に出場することが実現しました。試合には敗れましたが、北海道に新しい希望をもたらす存在として期待したいところです。
先発投手コメント

中村投手
<5回 球数108 打者24 安打6〈本塁打1〉三振5 四球3 失点・自責点5>
「球自体はよかったんですけど、少し力任せで投げてしまったり、要所で抑えられなかったことが反省ですね。どこに投げるかが大事だと思うので、そこを鍛えていかないといけませんね。テンポも悪く野手の皆さんに迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです」
栗山語録

Q.中村投手が5回5失点
「変化球のコントロールに苦しんでいたね。ボール悪くはないけど、やられたのは事実」
Q.大累選手がプロ初打席
「これからスピードを活かすバッティングをしてほしい。ただ、初めてだとそこまで余裕ないと思うからがむしゃらにやってくれれば」
Q.明日の先発はバース投手
「だいぶいい感じにはなってきているので、勝ち星つけてあげられるようにしたい」