

広報レポート<気迫あふれるピッチングとバッティング>


マウンドには大谷選手。打席にはジャイアンツ・クルーズ選手。4回1死満塁の場面、2ストライクに追い込んだ後、大谷選手が投じた真っすぐは日本最速163kmを記録しました。真ん中よりの直球をファウルにされましたが、次の球で三ゴロに抑え、三塁手・レアード選手がホームに送球、そして捕手・大野選手がすかさず三塁に投げ、珍しい併殺打でピンチを切り抜けました。
投手・大谷選手は初回に先頭打者本塁打を喫しましたが、2回以降は三振の山を築き、9回10三振の熱投で完投勝利を納めました。「長打を警戒して、できるだけ三振を取りにいこうと思っていました」と、まさに有言実行。163kmの計測も本人は「ファウルだったので、気付かなかったです」と無我夢中に投げ込んでいた様子。連敗を喫していたジャイアンツ相手に必死に戦う姿が前面に出ました。
打者・大谷選手でも、1安打1打点と結果を残しました。「(打者としては)3回の犠牲フライが大きかったと思います」と自らのピッチングを後押しする犠飛でチームを勢いづけました。5番・投手としての責任感。投げ終われば打者の準備にかかり、打ち終われば直ぐにベンチ前でキャッチボールを行う。天真爛漫にプレーする姿はまるで「野球少年」のようでした。強い責任感を持ちながら野球を純粋に楽しむ姿。それはチームの安心材料につながり、今後の活躍にも大きな期待が持てそうです。
先発投手コメント

大谷投手
<9回 球数123 打者34 安打6〈本塁打1〉 三振10 四球2 失点2 自責点1>
「東京ドームなので長打を警戒して、できるだけ三振を取りにいこうと思っていました。1番よかったことは9回を投げきれたことだと思うので、今後こういう試合を増やしていきたいと思います。4回の満塁もそうですけど、守って打ってくれた野手の皆さんに感謝したいです」
栗山語録

Q.大谷投手が163キロを計測
「見てたよ。でも、スピードは上がっていくと思っている。怖いのは投げたあとにバランスがどうなるか。次の回にボール、ボールで入ったから心配はしたけど、久しぶりに楽しそうに投げていて良かったよね」
Q.打線も援護しました
「きょうはハルキ(西川選手)大きかったよね。らしさが出ている。選手がやるべきことを(ベンチが)させてあげられればチームは勝つ、ということ」