2016.06.08 WED
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広報レポート<執念の攻撃と継投>

ピンチを切り抜けた宮西投手
ヒーローの高梨投手&陽選手

最後の最後まで相手に流れが渡ってしまう危険性のある戦いでした。緊張感で張り詰めたベンチに腰をおろし、前のめりになりながら必死に声を出しました。2点リードで迎えた9回。クローザー・増井投手が最後の打者を空振り三振に仕留めると、チームメートからの握手攻めに合いました。プロ2勝目。しかし、高梨投手にとっては前回の勝利とはまた違う心持ちで手にしたウイニングボールだったに違いありません。先発投手としての初勝利。スタンドに招待した家族の前で、6回途中2失点の力投を見せました。

ゲームプランは「中継ぎのときのように投げること」。長いイニングを考えず、目の前の打者をアウトに取ることだけを考えました。ゴロアウトピッチャーが多いファイターズ先発陣の中で、スピンの効いた力強いボールでフライアウトを取るスタイル。5回まで8つのフライアウトを取り、セ・リーグ首位のカープ打線を4回の1点に抑えました。失点した直後には、田中賢、レアード両選手の連続安打から同点に。さらに、1死満塁となってここまで2三振の陽選手が執念の右前打を放ち、勝ち越しに成功しました。高梨投手がプロ初勝利を挙げた試合で、陽選手は初のサヨナラ打を記録。縁のある二人はそろってお立ち台に上がり、大きな歓声を受けました。

もともとの“職場”だった中継ぎ陣が粘りで高梨投手の勝利をアシストしたことも見逃せません。6回無死一、二塁となったところで、ベンチは谷元投手を投入。内野ゴロで1点を失ったものの、次は宮西投手をマウンドに送り、最少失点で切り抜けました。7回は宮西投手がイニングをまたぎ、最後は鍵谷投手。抜群の交代タイミングを経て、8回、9回は“勝利の方程式”が完ぺきに抑え込みました。ヒーローインタビューで高梨投手は開口一番、こう話しました。「抑えてくれた中継ぎのみなさん、逆転してくれた野手のみなさんに感謝したい」。全員でもぎ取ったということにこそ意味がある。そんな1勝となりました。

先発投手コメント

先発の高梨投手

高梨投手
<5回0/3 球数84 打者21 安打4 三振4 四球2 失点2 自責点1>

「一人ひとり全力で、先のことを考えずに投げました。反省しないといけないところは、打たれた球が全部高めに浮いて逆球だったので、そこは次回に向けて調整したいと思います。あと、先頭のフォアボールはリズムを悪くしてしまうので、これからの課題にしたいです」

栗山語録

栗山監督

Q.高梨投手が先発としてプロ初勝利
「本当に良かった。なんとか勝たせてあげたかった。最初からめいっぱい飛ばして、リリーフで学んだ事を出し切ってくれた」

Q.大谷選手は第1打席で死球
「打者ででるとこういう事もある。打てば打つほどインコースを攻められるけど、今日は大丈夫だと思う」

Q.5投手の継投で逃げ切り
「カープはバランスが整っていて、その中よく投げてくれた。(先発の)高梨は長いイニングを普段投げていないので、めいっぱいつなぐつもりだったけれど、その通りよく逃げ切ってくれたね」

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