

広報レポート<投げて打って選んで走って>


最後の打者をマーティン投手が空振り三振に打ち取りました。交代直後でアイシングを施しながらも、表情は上気したままだった大谷投手は満面に笑みを浮かべました。今季の交流戦最後の出場。投げて、打って、選んで、走って。敵地のグラウンドを自分のステージに変えてみせました。
「5番・投手」としての出番はマウンドからでした。初回の立ち上がりで2死二、三塁のピンチを切り抜けると、2回の第1打席で中前を放ってチャンスメーク。そして、投手戦となった試合の均衡を破ったのは自身の第3打席でした。2死から四球を選んで出塁。直後、レアード選手が放った左翼線二塁打で一気に本塁を陥れました。滑り込んでホームに到達すると、雄叫びをあげてベンチへ。8回には1死満塁で押し出し四球を選び、打者・大谷は投手・大谷をしっかりと援護しました。投げては8回116球で2安打12奪三振の無失点。5月22日から5戦5勝で今季6勝目を挙げました。
交流戦で大幅な貯金こそ実現できなかったものの、勝率5割以上は確定させました。リーグ戦再開後への勢いをつけるためにも、大切な残り1試合となります。
先発投手コメント

大谷投手
<8回 球数116 打者28 安打2 三振12 四球1 死球1 失点・自責点0>
「(大野)奨太さんにうまくリードをしてもらいながら、長いイニングを投げられました。変化球もよかったですし、ピンチで粘ることができてよかったと思います」
栗山語録

Q.大谷投手の自打球に冷やっとしました
「そこは考えないとダメだ。なんども話している。大きなレガースとかルール上いろいろあるけど、(怪我したら)皆んなに迷惑がかかる。(打つ)ポイントが近いとかではなくて、悪いときの兆候が出てるわけだから、気がつかないといけない。レアードからも『キャッチャーのレガースをつけたら』と言われたけど、チームの大事な選手であって、皆んなが心配しているわけだからね」
Q.9回表のベンチ前、最初は大谷投手がキャッチボールをしていました
「3点取ったら代えてあげたかった。めいっぱい飛ばしてやってるのはわかってたから」
Q.レアード選手が先制点を挙げました
「(満塁での併殺打に対して)謝ってきたよ。そういう意識が高くなってきた」