

広報レポート<得点方法のバラエティ>


三塁に走者を置いたピンチは4回の1イニングだけでした。浴びた安打も3本。数少ないチャンスをモノにさせることなく、大谷投手はピッチングを楽しんでいるようにさえ見えました。7回まで投げて無失点。リーグ戦再開後最初の登板で7勝目を挙げました。開幕7連勝のロケットスタートを決めた昨年はリーグ戦再開後最初の登板で9勝目。出足につまづいた今季ですが、6月は4戦4勝と一気にペースが上がってきました。
大谷投手の勝ち星を演出したのは、大谷選手のバッティングでした。2回1死。初球を強振し、三塁への強襲内野安打で出塁しました。ここから打線がつながって大野選手まで4連打。2点の先制に成功しました。4連打は今季3度目ですが、すべてが単打だったのは初めて。ホームランへの得点依存度(全得点における本塁打数の割合)がパ・リーグで最も高いファイターズとしては珍しい得点パターンだといえるでしょう。また、この試合は本塁打なしで6得点。四球絡みのノーヒットで1点を奪うイニングもあり、得点方法の豊富さが大きなプラス材料になることを示した形となりました。
攻撃陣は一発あり、つなぎあり。投げては最少失点での継投。公式戦も折り返し地点に差し掛かり、上位との戦いに臨む態勢ができつつあります。4連勝。この調子で乗って行きたいところです。
先発投手コメント

大谷投手
<7回 球数121 打者27 安打3 三振11 四球4 失点・自責点0>
「自分の仕事ができればいいと思ってマウンドに上がりました。ピンチも多かったですし、なんとか踏ん張れたのかなと思います。(相手打線は)きのうの試合を見ていて、初球から早打ちしてくるイメージがあったので、真っすぐだけではなくて、スライダーを多く見せることができたので、いい感じに攻められたと思います」
栗山語録

Q.大谷投手の活躍を振り返って
「変わったなー。あるところからバランスがよくなって安定感が出てきた。(DH解除に対して)雨で初戦が流れて間が空いてくれたし、先週も出てなかった。運動量も含めて行きやすい要因が多かった。だから、ランニングも一生懸命やってたよね。だけど、来週も行けるかと言われたら、それはまた違う。打席に入って楽しそうにバットを振る、マウンドで投げる姿を見て、色々感じた」
Q.後半戦に入ってチームの状態
「チームが勝とうが負けようが必死にやれればいい。その積み重ねが前に進むことにつながる」