

広報レポート<帯広の大地の力をかりて>


高々と上がった打球は右中間芝生席へ吸い込まれていきました。一塁ベースを回り、右手を突き上げガッツポーズ。大谷選手が決勝3ランを放ち、チームを勝利に導きました。2014年のシーズン最多10本塁打を超える自身最多の11号。「スライダーを待ってたんですけど、体がうまく反応してくれました」と驚異的な技術とパワーを見せつけました。
打線はクリーンナップを中心に相手投手を畳みかけました。初回、陽選手が左前に先制タイムリーを打つと、5回には中田選手が同点打を放ち、終いには大谷選手の決勝本塁打で試合を決めました。帯広で通算7本のホームランを放っている中田選手は猛打賞の活躍。主軸3選手が6打点を挙げました。
今年一試合しかない帯広での試合。平日デーゲームにもかかわらず観客席を埋める1万人超えのファンに足を運んでもらい、熱い声援を受けたファイターズは後半戦連勝スタートを飾りました。首位とは4.5ゲーム差。投手陣にとって夏場が正念場となることは間違いなく、この時期に打線の調子を上げていくことができれば、自ずと白星も増えてくるはずです。3割打者が4人も君臨するファイターズ。シーズン2度の大型連勝も夢ではありません。
先発投手コメント

吉川投手
<4回1/3 球数96 打者21 安打6 三振2 四球4 失点・自責点2>
「(4回の)足立のところで13球も粘られたことが痛かったです。ボール先行だったというわけでもないんですけど、結果、球数も多くなってしまい、チームのリズムに乗り切れませんでした」
栗山語録

Q.試合を振り返って
「多くのファンの方が楽しみにしてくれていた。一つひとつやるだけなんだけど、こういう試合ができてよかった」
Q.吉川投手が5回途中で降板
「期待しているところもあるんだけど、吉川も頑張らないといけないところもある。それも含めて監督が悪い」
Q.大谷選手が勝ち越し3ランを放ちました
「(レギュラーシーズンで)久しくホームランを打ってなかったのでね。とにかく今は、一日一日を大切に戦っていくだけ。この後に大事な3連戦、6連戦が待っている」