

広報レポート<投手陣の粘投が作り出したリズム>


2回に味方の失策で1点を失ったものの、後続を断ち切り6回2失点(自責点1)のクオリティー・スタート(6イニング以上を投げて自責点3以下)で今季7勝目を挙げました。先発吉川投手は降板後、ロッカールームで汗を拭いながら「久々に6イニング投げました」と苦笑しながらも、先発投手の役割を果たし、胸を撫で下ろしました。打線が奮うのを辛抱強く待った粘投。吉川投手と中継ぎリリーフ陣の好投が際立った試合でした。
吉川投手が6回を投げ切り、7回のマウンドに上がったのは石井投手。先頭を遊ゴロに打ち取ると、栗山選手から三振を奪い、秋山選手を左飛。見事三者凡退に抑えました。今季初登板の不安を吹き飛ばす圧巻の投球。宮西投手の通算500試合登板に続き、石井投手も通算300試合登板を飾りました。メモリアル投手のリレー。9回には通算522試合登板の球団記録を持つ武田久投手が約2年ぶりに復帰登板を果たしました。
若手台頭のファイターズを支えるのは、偉大な記録を積み重ねてきたベテラン勢の存在力が大きいでしょう。代々受け継がれてきたファイターズ魂。その偉大な記録が示すように、チームの主軸となっているのは若手選手だけではありません。後半戦に突入し、武田久投手、石井投手を中継ぎに備え、次から次へと手を打っていきます。大逆転を実現するために、ファイターズは攻める姿勢を貫きます。
先発投手コメント

吉川投手
<6回 球数104 打者26 安打7 三振3 四球2 失点2 自責点1>
「左(打者)が続いてたので、もう1イニング投げられればよかったです。球数も多くなってしまいましたし、3回のフォアボールの出し方がよくなかったです。もう少し分散してれば球数も抑えられたのかもしれません。次の課題にしていきたいです。守ってくれた野手の皆さんに感謝したいです」
栗山語録

Q.宮西投手が通算500試合登板
「素晴らしい記録。でも、通過点。どんどん進化しているところがすごい」
Q.右打者のクリーンアップが相手という場面での投入
「迷いなく。あそこでいけるのは大きい」
Q.武田久投手も復帰登板
「かわいそうな展開になったけど、ボールは悪くない。久のピッチングを興奮しながら見ていた。石井ちゃんも素晴らしかった」
Q.打線も機能
「(逆転された直後に)翔がしっかり打ってくれたのがね」