2016.08.17 WED
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
3
0
X
R
H
2
7
4
6

広報レポート<貢献する方法>

同点スクイズを決めた杉谷選手
勝ち越し本塁打の大谷選手

狙っていたのはストレート。しかし、実際に捕らえた一球は、肩口から入ってくるカーブでした。フルスイングから放たれた打球は、完ぺきな角度で舞い上がりました。打った瞬間、だれもが確信するひと振り。一塁ベースへ向かいながら、大谷選手は右手を突き上げました。「うまく反応できた」。同点で迎えた7回1死三塁で飛び出した18号2ランは、そこまでなかなか決定打を出せなかったチームに勝利をもたらす一撃となりました。

試合を決めたのが大谷選手であったことは間違いありません。ただ、それまでのプロセスを見逃すわけにもいきません。7回の攻撃は1点を追う状況でスタート。1死から打席に立ったのは、不調に苦しんでいる中島卓選手でした。フルカウントからの7球目、ボール球をしっかりと見極めて四球を選びました。ファウルで粘り、ヒットが打てなくても四球を取るのが持ち味。しかし、8月11日の最終打席に安打を記録して以降の18打席は四球での出塁もなし。試行錯誤を続ける中で、ようやく“らしさ”の片鱗をみせてくれました。この執念が絶好調・西川選手の二塁打を導き、杉谷選手の同点スクイズ、そして大谷選手の決勝弾をもたらしたのです。

残り40試合となったところからの4連勝。すべてが終盤での得点による劇的な勝利です。21戦20勝という快進撃をみせたころのような「序盤先行逃げ切り」の戦い方ではない。しかし、チームに貢献する方法はいろいろある。最後の最後に決める試合ができるのも、ファイターズが本当に強いチームになったことの証明ではないでしょうか。週末に控えた首位・ホークスとの直接対決は、紛れもない『首位攻防戦』となります。ゲーム差は「0.5」。いよいよ待ったなしです。

先発投手コメント

先発の吉川投手

吉川投手
<5回2/3 球数81 打者22 安打4 三振1 四球2 失点2 自責点1>

「点を取られた(5回の)中島さんと(6回の)川端さんのところですね。甘いところに入ってしまいました。もう少し粘って長いイニングを投げられればよかったと思います。結果がすべてなので、次に生かせるよう頑張ります」

栗山語録

栗山監督

Q.7回杉谷選手のスクイズで同点
「(杉谷)拳士の色々な思いがあたと思う。ミスは出るけれども、仲間のために必死になって何があろうと信じて前に進んでいくだけだね」

Q.続く大谷選手が勝ち越し弾
「普通です。(ボールはスタンド中段まで飛んだけれども)距離は関係ないんでね」

Q.先発吉川選手は6回途中で降板
「気持ちは出ていたけども・・・吉川とはしっかり話し合います」

Q.いよいよ首位と0.5ゲーム差
「ゲーム差は全く関係ない。残り試合全部勝つつもりで、めいっぱいいくだけです」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート