

広報レポート<優勝への希望>


3つ目のアウトを見逃し三振で取った鍵谷投手は、ベンチに戻りながら拳を握りしめました。1点を追う9回に5番手として登板。ホークス打線を三者凡退に抑え、逆転へ最後の望みを託しました。直後の攻撃で追いつくことはできず、チームに白星をもたらすことはできませんでしたが、優勝を狙う上では欠かせないピースであることを再認識させるピッチングでした。
鍵谷投手にとっての“優勝への希望”は、ファイターズに限ってのものではありません。夏の高校野球。母校の北海高校が、ついに決勝戦に進出しました。円山球場で行われた南北海道大会の試合も観戦。甲子園出場が決まった直後には勝ち投手にもなり、お立ち台では後輩たちにエールも送っていました。母校の快進撃が自分の刺激にもなる。このチャンスを逃さないでほしい、逃すわけにはいかない――。そんな思いでマウンドに立ち続けてくれるはずです。
鍵谷投手と同様、ブルペン陣を支え続けている3番手の宮西投手が3連打を浴びて逆転を許した試合になりました。ここまで42試合に登板し、失点したのは3試合だけ。たとえこの一戦が大一番であったとしても、敗戦投手になったといって一人だけを責めることはできないでしょう。挙げた得点は大谷選手によるものだけで、全体では5安打に抑えられました。
得点が多く、失点が少ない戦いぶりからは一転、8月に入ってからは打線の元気のなさが気にかかります。2ケタ安打は8月の17試合で4試合だけ。先発投手陣が持ち直してきたここで、打線がもう一度上昇気流に乗れるか。それは明日の試合だけではなく、残り30試合の戦いに直接関わってきます。優勝への希望を持ち続け、前に進むしかありません。
先発投手コメント

高梨投手
<6回 105球 打者26 安打5 三振4 四球1 失点1 自責点0>
「自分のミスで点を取られてしまったところは反省しないといけませんが、それでも走者を出しながら粘れたのは良かった。守備にも助けられましたし、翔平(大谷選手)のホームランはうれしかった。それにしてもすごいホームランでしたね。久しぶりに鳥肌が立ちました」
栗山語録

Q.高梨投手が粘りながら6回1失点の好投を見せました
「疲れがだいぶきていると思う。だけど、信頼しているピッチャーだし、こういう試合もある。残り試合少なくなってきている。こういう思いをしないように、必死にやっていくだけ。きょう負けたら終わり、という気持ちでやっていく」