2016.08.25 THU
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
R
H
4
6
1
5

広報レポート<違う景色>

完投勝利にガッツポーズを見せる増井投手
マルチ安打の西川選手

勝利の瞬間に見せたガッツポーズは同じでも、マウンドから見えた景色は見慣れないものだったに違いありません。9回2死一塁、増井投手は最後の打者を二塁ゴロに抑えました。クローザー時代と違って1イニングを締めたものではなく、最初から最後まで一人で投げ続けたもの。先発4試合目で、見事な完投勝利を挙げてみせました。

立ち上がりからストライクを先行し、相手に的を絞らせませんでした。カウントを悪くして狙い球を絞られるパターンで思うような結果を残せなかったシーズン前半。”荒療治”ともいえる配置転換で本来のリズムの良さが蘇りました。一軍復帰から4試合で、すでにローテの柱ともいえる安定感を披露。栗山監督をして「(活躍は)思っていた通りだけど、長いイニングをこれだけ早く投げられるようになるとは思わなかった」と言わしめるほどです。

序盤の大量リードのおかげで、相手攻撃陣が積極的にならざるを得ないところを逆手にとってアウトの山を築き上げました。これぞ投球術という110球のパフォーマンス。クローザーと先発という役割こそ違えど、いままでの経験が生きた9回5安打8奪三振の1失点完投劇でした。

勝利を挙げて乗り込んだ次の遠征地へのチームバス。福岡での試合を『パ・リーグTV』で見ていた選手たちからは、イーグルスが逆転した瞬間に歓声があがりました。首位・ホークスとの間にあった最大11.5ゲーム差を逆転しただけはなく、ついに勝率でも上回りました。正真正銘の首位浮上。こうなれば一気に突き放すのみ。違う景色を見た増井投手に引っ張られ、チームはこれから違う景色を見ながらの戦いとなります。遠く見えた頂点も、いまは一番近くにいる。もう夢でも何でもありません。

先発投手コメント

先発の増井投手

増井投手
<9回 球数110 打者32 安打5 三振8 四球2 失点・自責点1>

「球数が少なかったので、最後までいけるかなと思って投げていました。ゲームを支配している感じがすごく気持ちよかったですし、(先発への転向当初は)葛藤がありましたけど、吹っ切ることができて本当によかったです。コーナーを突くのではなく、大胆に投げられたことがよかったと思います」

栗山語録

栗山監督

Q 増井投手がプロ初完投勝利を飾りました
「素晴らしかったね。色んなことを考えてやってるけど、球数が増えても全然変わらなかった。腕の振りも、ボールのしなりもそうだし、色んな球種でストライクを取れた。(9回のマウンドは)どういう光景に映っているかは選手にしか分からないと思うけど、とても意味があったと思う。本当に素晴らしかった」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート