

広報レポート<仕切り直し>


延長12回裏。勝ちがなくなり、無死1塁となったところで雨が強さを増しました。40分を超える中断の後、コールドゲームが宣告。今季2度目の引き分け試合となりました。結果だけをみれば、負けなかったことは大きいに違いありません。しかし、悔やんでも悔やみ切れないイニングが存在したのも、また事実です。
試合中盤に効果的に得点を挙げ、6回を終わったところで6点のリードを奪っていました。ところが、7回にそれまで粘りのピッチングを見せていた先発・加藤投手が先頭から3連打を浴びて1点を返されると、1死からマウンドに上がった中継ぎ陣がバファローズ打線の勢いを止めることができませんでした。栗山監督も「ああなるとなかなか止められない」と悔しそうに振り返る1イニング7安打6失点。ひっくり返される前に踏ん張ったとはいえ、まさかの同点劇となったのです。
首位・ホークスが敗れたため、勝っていればゲーム差は「0.5」となるはずでした。この引き分けにより、ゲーム差は「1」。そして、優勝へのマジックは消えました。勝つことはできませんでしたが、自力優勝の目が復活したことはプラス材料でしょう。残り20試合を切ってからは精神力勝負となります。2週間に及ぶ遠征を終え、いよいよ北海道に戦いを場を戻します。仕切り直し。まさにその言葉がふさわしい状況となっています。
先発投手コメント

加藤投手
<6回1/3 球数89 打者27 安打7 三振2 四球1 失点・自責点4>
「6回までは自分のテンポで投げられてたんですけど、最後に連打を浴びてしまったので、嫌な流れを断ち切りたかったです。反省として先頭打者を抑えておきたかったです。野手の皆さんに援護してもらったので、感謝したいです。チームが勝つようにしっかり応援します」
栗山語録

Q 雨天コールドゲームで引き分けに終わりました
「良いか悪いかはないので、これをプラスに変えるしかない。一生懸命やっていても、できないことはある。結果的に勝ちきれないのは監督の責任」