

広報レポート<目の前の1試合に集中>


均衡を破ったのはチームの4番・中田選手のバットでした。4回1死三塁の好機、則本投手の内角低めの真っすぐを左前に弾き返しました。「先制点を取れてよかった」。そして、この流れに乗ったのは陽選手。2死から左中間への13号3ランを放ち、一挙4点を奪いました。
マジックナンバーを「6」から「5」に減らし、残り5試合としました。きのうの敗戦でホークスとのゲーム差を「1」に縮められましたが、勝利への執着心は変わることありません。いまは先発ローテの要となっている増井投手。負けが許されない大事な試合。「序盤は力が入ってしまってコントロールがよくなかったんですけど、投げていくなかで少しずつ修正できた」と修正能力を発揮しました。6回無失点8奪三振の好投を見せ、今季9勝目をマーク。チームからの信頼を完全に勝ち取りました。
最短で27日の西武戦で優勝が決まります。されど、首位を走っているとはいえ、追われている立場であることは変わりありません。常に「勝たないといけない」というプレッシャーが付き纏い、気の抜けない試合が続きます。この重圧をプラスに転じることができるか。気負いのない自然体で一戦一戦挑んでいきたいものです。
先発投手コメント

増井投手
<6回 球数105 打者24 安打2 三振8 四球5 失点・自責点0>
「序盤は力が入ってしまってコントロールがよくなかったんですけど、投げていくなかで少しずつ修正できたのかなと思います。点を取ってくれたあたりから気持ちも楽になりましたし、ピンチもありましたけど、なんとかゼロで抑えられてよかったです。あとは中継ぎ陣に託したいと思います」
栗山語録

Q.増井投手が粘りのピッチング
「先発が我慢してくれればこうやって勝負になる。プレッシャーはあったと思うけど、丁寧に入ってくれた。(序盤は)この試合の意味を分かっている球数の多さ。でも、そこを越えてくれればと思っていた」
Q.中田選手が先制打
「何とかしようとする思いがあった。先制するのは大きい」
Q.陽選手の3ランも大きかった
「ダイカンらしさを出してくれた。やるべき人がやってくれた」
Q.残り5試合でマジック5
「ひとつ負けたら終わりという試合をこっちも向こうもやっている。出し切るしかない」
Q.優勝する手応えは
「手応えも何もない。優勝すると思ってやっているんだから」