

広報レポート<いよいよ明日>


陽選手の本塁打で先制、大谷選手の右前適時打で追加点、大野選手、中島卓選手の押し出し四球でさらに加点。長打、単打、さらには粘りの四球とバリエーション豊富な攻撃パターンでバファローズから先手を奪ったファイターズ打線。ファイターズらしさが凝縮された攻撃でした。
ゲーム前深刻な表情を浮かべる谷元投手の姿がありました。「試合よりも緊張する」。通常中継ぎ投手陣はリラックスしている時間帯ですが、その理由は円陣での声だしに任命されたからでした。声がけには失敗したようでサロンでうなだれる谷元投手。それを温かく励ますほかの選手たち。優勝間近の大一番であるにも関わらず必要以上に気負う事はなく、良い雰囲気で試合に臨むことができました。
それでも試合が始まるとムードは一転。ベンチから聞こえるのは大きな声援。その緊張感はベンチ裏の我々にもひしひしと伝わります。中でも最も大きな歓声が沸きあがったのは6回裏、無死満塁のピンチで鍵谷投手がゴロを捕球し本塁へ送球するとセーフの判定。しかしビデオ検証の結果、大野捕手が走者にタッチしたとして判定がアウトに覆りました。選手、裏方スタッフ全員喜ぶ姿は正に野球少年の様でした。
試合終盤にリードを託されたブルペン陣、石井投手、宮西投手は3連投、鍵谷投手、谷元投手は2連投。シーズンも終盤、正に満身創痍の登板となりました。毎回得点圏にランナーを背負う苦しい展開でしたが、リードを守り抜く「全員野球」で苦しみながらも勝利を手にしました。
ただこの日一番歓喜の瞬間は試合後に訪れました。それはホークスがマリーンズにサヨナラ負けを喫しマジックが1になった瞬間。いよいよ明日、その時がやってきます。
先発投手コメント

加藤投手
<5回0/3 球数101 打者22 安打7 三振5 四死球0 失点・自責点2>
「点を取ってくれたあとの大事な状況をしっかり投げきれなかったので、申し訳ない気持ちがありますし、もっと長いイニングを投げないといけないな、と思いました。このあとは、チームが勝てるようにしっかり応援します」
栗山語録

Q.接戦でしたが、試合を振り返ってみて
「試合の中で色んなことが起きているけど、結果がすべてなので、勝ち切れたことはよかった。選手たちの気持ちも前面に出ていた」
Q.加藤投手の投球を振り返ってみて
「前半を抑えることはいいこと。やるべきことはこちらで反省するし、選手たちはやってくれると信じている」
Q.マジックが「1」となりました
「実感はない。選手たちも一生懸命やってきているから喜ばせてあげたい。あと一つ勝ち切れるようにやるだけ」