

広報レポート<今年のファイターズの勝ち方>


広島ジャクソン投手が投じたスライダーを見逃しませんでした。「打った瞬間入るか分からなかった」と振り返るレアード選手の打球はライナーでバックスクリーン横に突き刺さりました。ガッツポーズを繰り返しダイアモンドを一周。カメラの前では新作ヤキトリポーズを披露。きのうの試合に続き、試合終盤で決着をつけました。
試合の流れを引き寄せる“キッカケ作り”は随所に見られました。先ずは先発のマウンドに上がった高梨投手。初回を三者凡退で抑えると4回まで無安打でカープ打線を封じ、5回1失点(自責点0)の粘投を見せました。守備から流れを作るのが今年のファイターズ。5回2死満塁のピンチを切り抜けると6回には中田選手の同点ソロが飛び出しました。再三のチャンスを生かせず低迷していたファイターズ打線に火を付けました。そして、8回には2ストライクから四球を選び、続くレアード選手が勝ち越し2ラン。連日となるバース投手の好投。8回を3人で抑えた谷元投手。9回のマウンド、抑えを務めた宮西投手。投手陣の粘投がチームに大きな流れを作ってくれました。
第4戦でオーダーを組み替えてきた栗山監督。第4戦のリードオフマンに岡選手を抜擢。岡選手は初回先頭で中前打を放ち、9回には右翼線の飛球をジャンプ一番で好捕。勝負に出た指揮官の采配が功を奏しました。レギュラーシーズンには出来ない戦い方。短期決戦ならではの特権です。最後の最後まで諦めないファイターズ。泣いても笑ってもあすは札幌ドーム最終戦です。日本一に王手をかける白星でホームゲーム最終戦を締めくくりたいところです。
先発投手コメント

高梨投手
<5回 球数97 打者22 安打2 三振2 四球5 失点1 自責点0>
「ヒットを打たれてなくても、フォアボールを出してしまうと球数が増えてリズムが悪くなってしまうので、もう少しストライクゾーンで勝負できればよかったと思います。(中田)翔さんのホームランも出ましたし、この勢いでチームが勝てるようにしっかり応援したいと思います」
栗山語録

Q.逆転勝ちで2勝2敗のタイに
「質の高い野球をやらないといけないんだけど、広島にまた行けるから。ここからは3連戦でどっちが勝ち越すかという勝負になる」
Q.宮西投手が最後を締めました
「開き直れるかというところでは、修羅場を乗り越えた経験が必要。あそこは宮西しかいない」
Q.中田選手が同点弾、レアード選手が勝ち越し弾
「状態は悪く見えないんけど、知らないピッチャーだから(なかなか打てなかった)。これがシリーズ。どんな試合でも勝ち切れるようにやらないといけない。苦しくなればなるほど、翔やレアードがやってくれると大きい」
Q.明日に向けて
「泣いても笑っても3試合。こんなに真剣勝負をさせてもらえるのは幸せ。(選手たちには)勝つために自分が何ができるかということに集中してやってもらう。最後まで精一杯やります」