2016.10.27 THU
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広報レポート<サヨナラ満塁王手弾>

サヨナラ満塁弾を放つ西川選手
完璧なリリーフをみせるメンドーサ投手

完ぺきに捕らえた打球は、完ぺきな角度で舞い上がりました。右中間スタンドに飛び込むまでの間、その打球を目で追いながら、西川選手は余韻を楽しんでいるようにも見えました。同点で迎えた9回2死満塁。ゆっくりダイヤモンドを一周すると、ホームベース付近でチームメートからもみくちゃにされ、ペットボトルの水をかけられました。着替えるためにロッカーに向かう通路。笑顔で待つ裏方や球団スタッフからも、手荒い祝福を受けました。

リーグ戦の後半は不動の一番に座った男が、日本シリーズに入って突然、不振に陥りました。第1戦の最終打席からこの試合の4打席目まで、実に17打席連続で無安打。ヒットが出ない焦りからか、自慢の選球眼を発揮することなく倒れる打席もありました。栗山監督の「短期決戦では、復調を待っていられない。調子のいい選手を使う」という言葉を借りれば、これ以上立ち止まることは許されなかったはず。“崖っぷち”に立たされた打席で、試合を決めてみせたのです。しかも、満塁弾という最高のものでした。

初回に1点を奪われる展開で我慢できたことが勝利に結びつきました。2回1死満塁でマウンドに上がったメンドーサ選手が7回まで2安打と完ぺきなリリーフ。その好投に応えるように、犠牲フライで同点に追いつきました。何かがひとつでも欠けていたら勝ち取ることができなかった1勝で、日本シリーズ王手。連敗からの3連勝と、一気にひっくり返しました。日本一へ、いよいよあとひとつです。

先発投手コメント

先発の加藤投手

加藤投手
<1回1/3 球数45 打者10 安打4 三振0 四球1 失点・自責点1>

「全力で投げに行ったんですけど、こういう結果になってしまい残念です。ストライク、ボールがはっきりしていて、テンポの悪い投球になってしまいました。ブルペンの皆さんに迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。しっかり応援します」

栗山語録

栗山監督

Q. メンドーサ投手が2回からマウンドに上がりました
「(きょうの試合が)大事なのは分かっていた。球の感じがいいのも分かっていたし、メンディーが本当によく投げてくれた。だけど、あれがイメージしているメンディー。らしさが出てたね」

Q. 西川選手のサヨナラ満塁本塁打で試合を決めました
「ああいう攻撃ができる選手だからね。別に苦しんでいる感じを受けなかったし、状態が悪くても方向性ははっきりしていた。チームのために一生懸命やってきたご褒美だね。野球の神様は本当に見てくれている」

Q. 序盤に苦しみましたが、ホーム最終戦を勝ち切りました
「今年を象徴するような試合。入りが悪かったけど、最後まで粘ってよく我慢してくれた。緊張しながらも勝ち切ってくれたね。『全員で戦うんだ』という熱意が伝わった」

Q. 日本一に王手をかけて再び広島に乗り込みます
「楽しみでしょうがない。カープファンがいる皆さんの前で我々の野球ができるように必死にやっていきたい」

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