2017.03.31 FRI
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広報レポート<歴史を築く旅路の始まり>

二番手の公文投手
四番手の石川直投手

待ち焦がれた2017年シーズンが、開幕しました。公式発表は観衆4万1138人。立ち見のお客様が出るほどの超満員でスタンドは埋まりました。大きな節目にふさわしい、華やかな演出で彩られた一戦から再スタートを切りました。今シーズンの目標は、球団史上初となる2年連続の日本一。船出の試合は守備のミスもあり、不運もありの完敗でしたが、すべて含めて野球です。チームにとっても、詰め掛けていただいたファンの方々も不完全燃焼でしたが、まずは第1歩を踏み出しました。巨人から移籍した公文投手、伸び盛りで初の開幕1軍をつかんだ石川直投手が開幕マウンドを経験するなど、新シーズンの胎動も随所に響いていました。

試合開始の45分前。札幌ドームのクラブハウスに栗山監督以下スタッフに選手、球団職員らも含めて全員が集合しました。熱気と、これから迎える一戦への緊迫感が少しは感じられた密室で行われたのは「水杯(みずさかずき)」という儀式です。栗山監督が就任した2012年以降の開幕戦で恒例としている、出陣式のような意味を持つ厳かなセレモニーです。栗山監督が用意した小さな杯。そこへ水を入れて全員が手にし、心を1つにします。

栗山監督が、まず胸を打ちました。
「まずは、ここにいる仲間を幸せにしましょう。家族も幸せにしましょう。野球は負けたら、つまらないので勝ちましょう」

選手会長とキャプテンを兼ねる大野選手も、訴えました。
「歴史を作りましょう」

2人の言葉はともに要約ですが、みんなで心と心を重ね合わせる時間になりました。

本拠地での開幕戦に敗れはしましたが試合後、ムードは引き締まっていたように感じました。無安打に終わった若手野手は自分を叱咤する言葉をつぶやきながら、バットを手に打撃練習へと向かいました。
北海道でファイターズの球春が、始まりました。超満員のスタンドからの期待に応えられませんでしたが、思いは選手たちへと降り注いでいました。感動の秋へと向かって、走り出しました。

先発投手コメント

先発の有原投手

有原投手
<5回2/3 100球 打者27 安打6 三振4 四球2 失点6 自責4>

「(2回は)先頭フォアボールからの失点だったので、一番悪いかたちでした。粘って最少失点で抑えたかったんですけど、結果的に大量点を取られてしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。(次回に向けて)変化球を低めに集められるように心がけたいです。次に向けてしっかり調整していきます」

栗山語録

栗山監督

Q.今季は黒星スタート
「申し訳ないです」

Q.有原投手について
「ボールは悪くない。やろうとしていることも分かった。ただ、打たれてなくても点が入ってしまった。これからの大きなステップになると信じている。本人が『もっとやれることがあったはず』と思うのはいいことだけど、何もしてやれなかったのはこちらの責任なんでね」

Q.公文、石川直両投手が無失点スタート
「ピッチャーは誰でも早く開幕したいと思うだろうし、こういう試合でも前に進むのはいいことだけど…」

Q.明日に向けて
「負ければ143分の1。シーズン全部勝つわけにはいかない。ただ、明日からは全部勝つようにやっていく」

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