

広報レポート<前進するために>


スターティングメンバーが読み上げられると、敵地にも関わらずスタンドがどよめきました。2番に大谷選手、3番に近藤選手を起用。前日の試合で結果を出した横尾選手、石井一選手をそのままスタメンに入れ、しかも、中軸に続く打順に組み込みました。一方で開幕スタメンの田中賢選手は2試合連続でベンチ、岡選手は途中出場。開幕2カード目にして、出場メンバーがめまぐるしく変化しています。
昨シーズンの日本シリーズ制覇直後から、栗山監督が言い続けてきたこと。同じ戦いをしていては連覇はない。その意思表示として「チームを壊す」と表現してきました。この日の試合でいえば、大谷選手の2番起用でしょう。打線に勢いをつけるため、2番打者に強打者を置くのは野球界のトレンド。これは栗山監督が温め続けてきたアイディアでした。また、結果が出ていない選手の代わりを務める選手も存在し、そのまま居座ろうと虎視眈々と狙っている。横尾選手はチャンスを広げる四球を選び、石井一選手も安打を記録。定位置競争が激しくなるのは間違いありません。
新しい形で臨んだ試合でしたが、小刻みに失点して開幕2カード連続の負け越しとなってしまいました。しかし、動いた効果がすぐに出るほど、試合は簡単ではありません。小手先の戦術ではなく、すべては前に進むため。いま経験している我慢は、必ず先につながっていくはずです。
先発投手コメント

斎藤佑投手
<5回0/3 球数87 打者22 安打6 三振2 四球1 死球1 失点・自責点3>
「風は強かったですが、気にならなかったというよりは、計算しながら投げられたと思います。ツーシーム、フォークもそれなりに思っていた通りだったし、風をうまく使えた部分はあった。ただ、やっぱり6回の先頭にフォアボールを出してしまったところが悔しい。課題にしていきます」
栗山語録

Q.斎藤佑投手の投球を振り返って
「球の強さも出ていたし、風を使いながら制御出来てた。それが斎藤らしいところ。求めてるものに対して、やろうという意識も見えた。形的に方向性は間違っていない」
Q.大谷選手を2番に起用しました
「今日どうやったら勝ちやすいのか。もっと良い方法があるはず、と考えながらやっている」