広報レポート<本日開店>
行列のできる札幌ドーム名物の名店『レアード寿司』が、ついに暖簾を出しました。
今季初めて上がったお立ち台。苦境に立たされたチームをひと振りで救った助っ人は、高らかに宣言しました。「長い間、閉店していたけど、これでオープンします!」。だれもが待っていた“寿司ポーズ”を見せたのは、近藤選手の同点打で追いついた直後でした。5回2死一塁。追い込まれながらもストレート系のボールをフルスイングすると、打球は大きな弧を描いて左中間スタンドに飛び込んでいきました。今季初アーチは決勝2ラン。チーム連敗を「6」で止めてみせました。
中田選手の負傷欠場に伴い、前日の試合から4番に抜てきされました。昨シーズンはクリーンアップでスタメン出場した際に記録した本塁打はゼロ。中軸起用を希望するレアード選手に対し、栗山監督は「下位にいるからそれだけ打てるんだ」と言い続け、タイトル獲得に導きました。いくら下位で存在感を見せ、開幕からの打率が1割を切っているとはいえど、大谷選手まで離脱している緊急事態となれば、4番を任せて相手に脅威を与えられる選手となれば…。ロッカーに張り出されるスタメン表の4番に自分の名前があったときは驚いたようですが、練習前に栗山監督から直々に激励されことで、意気に感じたのは想像に難くありません。
打率4割を越える近藤選手が3番でフル稼働している現状、やはりカギを握るのはその後を打つ打者となります。ひとまずしっかりと機能したことで、打線が落ち着くことも期待できるでしょう。投げては先発・加藤選手が、開幕11試合目で初めてQS(クオリティスタート)を決めての勝ち投手になりました。本物の流れを引き寄せられるかどうか。今季初のカード勝ち越しもかかる次の試合が大事になります。
先発投手コメント
加藤投手
<6回 97球 打者24 安打6 三振5 四死球0 失点・自責2>
「何とか良い流れを作りたかったので、粘りながら投げられて良かったです。野手の皆さんが点を取ってくれたことに感謝したいです。(反省は)初回の先頭打者に打たれて点を許してしまったことです。このまま勝ちきれるようにしっかり応援します」
栗山語録
Q.連敗が6でストップした
「みんな心配していましたし、みんな嫌な思いをしていたので今日は良かった」
Q.投打がかみ合っての逆転勝利
「なかなか自分らしさを出せていない選手が多かったり、苦しんでいたけれど必ず、らしさを出してくれると信じていた。やるしかないんで」
Q.近藤選手が攻守に活躍した
「あの(7回の)バックホームのストライク返球も良かった。去年の苦しみの中からね。この世界はいかに必死にやっていないと、結果が出ないのか。それを、感じてもらえればいい」
Q.4番に据えたレアード選手の今シーズン1号が決勝本塁打
「いろいろなことを考えながらやっています。それよりも『遅い』という感じです」