2017.04.18 TUE
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広報レポート<さわやかな風が吹く静岡>

先制につながる二塁打を放った岸里選手
試合前の円陣

重い空気の中で、すがすがしい新風が吹きました。
救世主として指名された19歳が、この試合からプロ入り初めて1軍昇格を果たしました。2年目の平沼選手です。2015年センバツで敦賀気比を福井県勢春夏通じて初の優勝へと導いた原動力でした。野球ファンの方の記憶にも新しいであろう期待の若手です。ベテランの矢野選手が「平沼はファイターです」と評するほど、気持ちの強さが特長の1つです。高校時代はエースで投手としての一面が目立ちましたが、ファイターズは野手として高く評価して指名。故障などでの離脱者が多いというチーム事情はありますが、打者へ本格的に専念してからわずか2年足らずで1軍切符をつかみました。打力を買われての抜てきになります。

チーム状況は決して良好とは言えませんが、未来へロマンあふれる若い力の登用が続いています。この日も先発メンバーには岸里選手、横尾選手、石井一選手とフレッシュな顔ぶれが名を連ねました。1回にはその岸里選手の二塁打をきっかけに、先制点が生まれました。ファームを主戦場としていた選手たちが、輝きを放っています。ほかの2軍選手たちの刺激になっています。4月13日福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初安打を放ったのが、5年目の森本選手。当日、ファイターズ鎌ケ谷スタジアムの勇翔寮のロビーは選手たちであふれ返っていたそうです。

森本選手がスタメンであることを知り、テレビを通じてみんなで応援をするためだったそうです。度重なる故障にも不屈の思いで復活し、レベルアップ。同期入団の大谷選手らが続々と台頭していく中で、我慢の日々を過ごしてきました。そんな思いや苦労を知っているからこそ、人の輪ができたのです。初安打の瞬間は、もちろん大歓声だったそうです。森本選手も「うれしいですね。頑張ります」と感謝し、気持ちを新たにしていました。1安打ですが、それ以上の付加価値がありました。一部の1軍の選手たちも感動していました。心を1つにするような、素晴らしい快音でした。

昨年の静岡での一戦では、高梨投手がサヨナラ勝ちでプロ初勝利を挙げました。その1年後、新人王のタイトルホルダーとして静岡へ戻ってきました。試合は敗れました。ファンの方々は、もどかしい日々を過ごしていると思います。ただ新しい力を生み出そうという仕掛けは、積極的に敢行しています。化学反応を起こすためのチャレンジは、全力で続けます。小さな新風を重なり合わせ、突風に変換した昨シーズンのように――。

先発投手コメント

先発の高梨投手

高梨投手
<7回 118球 打者31 安打6 三振3 四死球4 失点・自責2>

「悔やまれるのは6回に先頭打者の四球でピンチを作ってしまったところですね。あの展開で、終盤に点を取られてはいけない場面でしたから。やっぱり四球は失点につながりますね。全体的には何とか粘って投げられたのは良かったんですけれど、反省しないといけないです。次回は修正したいです」

栗山語録

栗山監督

Q.1年ぶりの静岡での試合
「ただただ申し訳ない」

Q.高梨投手は7回2失点
「なんとか勝たせてあげたかったけど」

Q.次に向けて
「しっかりしてあげられるようにしてあげられない責任がある。とにかくひとつ必死に戦うしかない」

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