

広報レポート<2つの再出発を彩った黄色>


見渡す限り、黄色で埋め尽くされました。
ゴールデンウイーク初日の札幌ドームのスタンドが一色に染まりました。最下位に低迷するチーム状況ですが、超満員のファン方々が詰め掛けてくれました。
毎年、恒例となっているシリーズがこの日、幕を明けました。
「北海道シリーズ2017『WE LOVE HOKKAIDO』」
夕張市を舞台にした不朽の名作映画「幸福の黄色いハンカチ」をテーマに開催する今シーズンは、計16試合を予定しています。その船出を華々しく彩ったのは、巨人から移籍1年目の大田泰示選手でした。
イエローのスタンドからの祝福のシャワーを受け、気持ち良さそうにダイヤモンドを1周する姿は壮観でした。
メモリアルアーチが飛び出したのは5回でした。主導権は奪いながらも、安全圏ではない1点リードのシーンでした。1死から、バックスクリーン左へとたたき込みました。大田選手本人にとっても、チームにとっても値千金でした。
大田選手は言いました。公式戦は、本拠地の札幌ドームのデビュー戦でした。
「こんなに満員で黄色に染まった中で、大きな声援をもらえたことがうれしかった。この札幌ドームの(3月の)オープン戦でケガをして。戻ってきて1試合目で打てたことは自信になる。チームが連敗している中で1軍に上がってきたので、連勝を続けられるような打撃をしていきたい」
9回に特別な試合を仕上げたのはベテラン田中賢介選手。今シーズン初の劇的なサヨナラ勝ちで連勝をもぎ取りました。10連敗を止め、ちょっと息を吹き返す予兆にしたいと願いたい白星になりました。
試合前。「ファースト・ピッチ」の大役を務めた鈴木直道・夕張市長は、こう祈りを込めていました。
「夕張市もリスタートしています。ファイターズもこれを機にリスタートとしてほしい」
巨人から決意新たに、新天地で躍動を期す大田選手の奮闘。そのエネルギーをもらったファイターズ。期せずして2つのリスタートの記念日になりました。
来場4万1138人のファンの方々の思いが重なった「ハッピーイエロー」が、幸せを運んできてくれました。正真正銘のリスタートを、かけていきます。
先発投手コメント

有原投手
<6回2/3 105球 打者27 安打5 三振1 四球3 失点・自責2>
「7回も含めて先頭打者への四球が多かったことが、すべてですね。何とか6回までは粘って投げることができたんですが。7回のピンチも粘りたかったのですが、粘ることができませんでした」
栗山語録

Q.最後の田中賢介選手の打席をどう見ていたか
「必ず決めてくれると思っていた。こっちは信じるだけなので」
Q.WE LOVE HOKKAIDOシリーズユニホームで勝利
「連敗が止まったとはいえ、たくさんの方々が同じ方向を向いて応援してもらえた。ファンのみなさんの力」
Q.大田選手が移籍初本塁打
「チーム状況から早くやって(合流して)もらった。これで落ち着いてくれれば」
Q.連勝で次の試合へ
「きょうは大きな意味を持つと思っていた。前に進んだと思う」