2017.05.19 FRI
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広報レポート<陰のキーマンが照らした光>

併殺を完成させる杉谷選手
本塁打を放つ大田選手

太陽のような存在がカムバックしました。ファンの方々の多くも、待ち望んでいたのではないでしょうか。
1カ月以上の長期離脱を強いられていた杉谷拳士選手が、この試合から表舞台へと帰ってきました。前カードの楽天2連戦で連敗した空気を、試合前から軽やかに変えました。関係者らへの挨拶回りから、ひときわ大きな声の杉谷選手スタイル。ジョーク交じりの所信表明も交えて時折、笑いを巻き起こしながら、三塁側ベンチ裏を盛り上げていました。西川選手は笑顔いっぱいで「うるさいわ。ホンマ、うるさい。あの人、呼んできたの誰?」と、愛情たっぷりに毒づくほどでした。
たった1人でムードを変えました。劇薬になりました。栗山監督は「2番・二塁」で先発起用しました。その思いに応えます。1回1死からの復帰後初打席。中前へとはじき返す、今シーズン初安打を記録しました。チームメートも呼応しました。後輩として一目置き、かわいがっている中田選手が続きます。2死一塁から右中間を破る先制、終わってみれば決勝のタイムリー二塁打。「ケンシの勢いに乗せられたよ」と、本調子とはいえない主砲にパワーも注入しました。4回にも右越え二塁打、6回には犠打、守っても5回に三ゴロ併殺を完成させるなど完璧に役割を果たしました。
実績、年数的にも中堅クラスですが、入団時から明るいキャラクターは不変です。時にチームメートから愛情のこもった冷ややかな言葉を浴びることもありますが、貫くには信念が不可欠です。選手としてのステータスは向上しても自らのプライドなどをかなぐり捨て、確立したキャラクターを継続する強い精神力。これもプレースタイルとは別ではありますが、特長の1つといえます。杉谷選手は他選手にマネできない個性を、不振の時も、気落ちしている時も一定で維持しています。こんな献身さも、プロフェッショナルといえます。
杉谷選手という役者が、また反攻を期すチームの輪に加わりました。正真正銘のリスタートにしたい起点となる白星を、積み上げました。

先発投手コメント

先発の浦野投手

浦野投手
<5回 78球 打者21 安打7 三振2 四球1 失点・自責0>

「先発なので、もっと長いイニングを投げなければいけないんですが、ちょっと打たれすぎですね。打たせて取るという自分の投球はでき、走者を出しても結果的に無失点には抑えましたが、反省点がたくさんありました。中継ぎ投手の方に迷惑を掛けたので、しっかりと応援します」

栗山語録

栗山監督

Q.杉谷選手が戦線復帰で2安打
「きょうに関してはよく頑張った。見た目は元気そうですね(笑)」

Q.大田選手が3ラン
「あれが入るというのが魅力。どうすれば泰示らしく数字が残るのかを考えてやっていく」

Q.浦野投手を5回で交代
「きょうは正直良くなかった。でも、粘りながらやっていた。思いとかが出ていた。(交代については)3回目の登板だし、少ない球数でいった方がいいと思ったから」

Q.カード頭を取った
「本当にやらないといけない課題はいくつか出ている。いまの状況を考えたら、交流戦までは目一杯やるしかない」

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