

広報レポート<ニューウエーブは勢いを増す>


お立ち台を、また占拠しました。トレードで加入1年目の大田選手です。埼玉西武ライオンズに敵地で連敗し、仕切り直しの一戦。初回から劣勢を強いられましたが、力強くひっくり返しました。2回にレアード選手が、会心の反撃の号砲となるソロ。3回に、一気に畳み掛けます。3点のビハインド。レアード選手が1死満塁から走者一掃の二塁打で、振り出しに戻しました。
嫌な流れを逆流させたのは、大田選手です。2死三塁から左翼席へ勝ち越し、終わってみれば決勝の2ラン。劣勢から快勝へと誘うビッグイニングを、完璧に仕上げました。
球団から配信したコメントでは「流れで打たせてもらったみたいな感じですね」と、謙虚そのものでした。ただ、その言葉を隣で聞いていた中田選手はあきれるような笑いを浮かべながら、首を横に振っていました。「流れで打ったとかじゃないから。あれが、お前の実力やで」。実績も経験も圧倒的に上回る同じ右のスラッガーから、最大限の賛辞をもらっていました。大田選手も平身低頭で、照れ笑いを浮かべながらかみ締めていました。
外野の一角に、定着しつつあります。開幕前には同世代のライバルがひしめく激戦に身を投じていましたが、故障で離脱。その後は自宅静養でのリハビリを一時的に強いられるなど、気がはやるような日々を過ごしたこともあります。その鬱憤を解放するような、働きを継続しています。一振りで局面を打開できる長距離砲が、打順下位に座るという魅力的な打線の形成に一役買い、この日も存在価値を証明しました。
大谷選手にも復帰のメドが少しずつ立ってきています。開幕前後に続出した故障者も大田選手をはじめ、続々と戦列に戻ってきています。ペナントレースを大きく占うポイントの1つとされる交流戦直前に、パワフルにチームを引っ張っている大田選手。今シーズン44試合目。ちょうど残り100試合を切ったこの一戦で、反攻のエネルギーをまた注入しました。
先発投手コメント

浦野投手
<3回 69球 打者17 安打7 三振0 四球1 失点・自責4>
「立ち上がりからストライク先行の投球ができませんでした。ホームランを打たれたボールも甘かったです。しっかりと今後、修正しなければいけないです」
栗山語録

Q.序盤の劣勢を跳ね返した
「(前日までの)2試合がいやな試合だったから。結果的に(きょうの試合は)大きいと思っていた。よく選手が頑張りました」
Q.レアード選手が4打点
「テンションが心配だったけど、大丈夫でした(苦笑)」
Q.大田選手が決勝2ラン
「泰示らしい。しっかり打ってくれた」
Q.早めの継投
「この3試合は目一杯行くと。準備してもらっていた。一番勝ちやすい形でいった。宮西にもまたいでもらった」
Q.カード初戦を取りました
「それはある程度勝っていれば意識するけど、いまはすべてに勝ちにいかないといけない状況。明日も目一杯行く」