2017.06.06 TUE
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広報レポート<整えたい生命線>

タイムリーを放った大野選手
好投の加藤投手

重い逆転負けを喫しました。昨年の日本シリーズで激闘を繰り広げた広島東洋カープとの対戦。先発した加藤投手が打球直撃のアクシデントに見舞われながら6回1失点の好投。少ないチャンスを得点につなげて2点のリードで、終盤の7回から継投策へと突入しました。四球、失策も絡んでこの回に3点を失い、ひっくり返されてそのままゲームセットになりました。

ファイターズの生命線は、投手を中心とした守備です。2004年に北海道、札幌ドームへ本拠地を移転してから築いてきた伝統です。リーグ制覇など好成績を残したシーズンは必ず、この戦うための根幹が揺るがずにしっかりしていました。小差でも、試合終盤であれば完璧に逃げ切るという勝ちパターンを確立してきました。さらに「全力疾走」のチームのモットーに象徴される、最後まで諦めない野球もベースにしてきました。

前カードの阪神タイガース戦も同様の展開で、敗れています。開幕からの足跡を振り返ってもリリーフ陣または守備の乱れが、黒星に直結した試合がいくつかあります。この部分を立て直せるか、が今後のカギになることは明確です。開幕直後の故障者続出の状況とは現在、違います。主力と期待される戦力がそろいつつある中だけに、投手を含めたディフェンス力の改善が逆襲へのポイントであることが浮き彫りになっています。

小差の展開へ持ち込み逃げ切る、またはひっくり返すという一戦をいかに増やせるか。そこには、選手全員が胸に刻む「全力疾走」の徹底が土台にもなります。「全力疾走」を行うことで、相手がミスする可能性が増えます。当時から、この選手教育を貫いてきた球団幹部の方から、もう1つの意義を聞いたことがあります。「例え負けたとしても、手を抜いたプレー、姿勢を見せることは観戦にいらっしゃった方々に失礼である。何かを、心に残そう。そうでなければ一緒に戦ってもらえない」。そう教えていただいたことがあります。

この「全力疾走」をすることで球場とチーム、試合の雰囲気も変わったりします。懸命さで相手のミスを誘えれば、流れが一変することも多々あります。

生命線を再度、見直す契機にしたい1敗でした。

先発投手コメント

先発の加藤投手

加藤投手
<6回 93球 打者26 安打6 三振2 四球2 失点・自責1>

「野手の方々に助けられました。先制点を取ってもらいましたし、ホームランは打たれましたけれど気持ちで投げました。石井とか、岡さんとかいいプレーで助けてもらいました。(打球直撃の左ふくらはぎは)痛いは痛かったですけれど、ブルペンの方たちにいつも投げてもらって、迷惑を掛けてばかりなのでやらないとと思いました。昨年の日本シリーズの悔しさもありましたから」

栗山語録

栗山監督

Q.最後までもつれた試合
「勝ち切らないといけない試合だった」

Q.加藤投手は打球の直撃を受けながら好投
「痛い中でよくあそこまで頑張ってくれた」

Q.大野、大田両選手が2安打で光もあった
「よく打ってくれたと思う。でも、光はあっても勝たないと」

Q.日本シリーズ以来となる広島との戦い
「去年のシリーズを選手たちが思い出すこともあると思う。勝つしかない。あしたからしっかりやります」

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