

広報レポート<何をすべきか・・・>


球団史上最長の13連敗中だった読売ジャイアンツと5連敗中のファイターズという、流れが悪いチーム同士の対戦でした。小差の接戦になりましたが、1点のビハインドが重くなりました。1点差を詰め切ることができず、逃げ切りを許しました。似通った展開でしたが、ファイターズにとっては重い1敗になりました。連敗は「6」へと伸びました。
ファンの方々が一番歯がゆい思いをしているでしょうが、投打がかみ合いません。昨シーズン中盤以降からの好転した流れを、つかめずにいます。高梨投手は7回1/3を2失点粘り、試合は作って勝機を拡大しました。先制点を許した直後の2回裏にはビッグイニングの雰囲気が充満しましたが、同点止まり。同じように直前で勝ち越された5回裏も絶好のチャンスができましたが、振り出しに戻せず。そのままゲームセットを迎えました。
1年間という長丁場のシーズン。少なからずチームに好不調の波は訪れます。いかに不調の波を小さくし、好調を持続できるか。ペナントレースを占う、大きなポイントです。故障者が続出した開幕直後も大型連敗を喫しましたが、今回も決して軽くはない6連敗という負の連鎖に陥ってしまいました。
技術の高いプロ野球選手たちですが、苦境を脱するための要素の1つとして一体感があると信じています。数字に表れる部分ではないですが、チームスポーツの野球で勝者となるためには必要不可欠な要素です。
それは、どうすれば生まれるのか――。失敗をしても1人、1人が自分に課せられた使命を果たそうと懸命にプレーをすることです。先発投手、主力打者。また打順の上位、下位に配置されたら、そう振り分けられた狙いや意図を感じ取って体現をする。自らの個性を、どうチームが勝てるように投影させていけるかがカギだとみます。そこがファイターズの伝統になりつつある強みでもあるからです。
試合後、クラブハウスまで打球音が響いてきました。コーチらと話し込む、選手の姿も見掛けました。明日からの戦いへと希望を持ちたい、いくつかのシーンがありました。敗れた後はいつもでしょうが、みんな自問自答する時間を過ごします。寝苦しい夜でしょう。苦悩を抜ける答えを探し、結果へとつなげる試行錯誤を真剣にしています。
先発投手コメント

高梨投手
<7回1/3 105球 打者30 安打8 三振9 四死球0 失点・自責2>
「坂本さんのツーベースのところを、もう少し気をつけないといけませんでしたね。すべてに対してそうなんですけど、苦しくなって打たれてしまっているので、もう少し自分のカウントで投げられれば、よかったと思います。フォアボールがなかった点はよかったと思います。チームの逆転信じてしっかり応援します」
栗山語録

Q.マイコラス投手を崩すのは難しかった
「いいピッチャーなのは分かっている。何点取れるかではなくて、取られた以上に取らないといけないから」
Q.大田選手が2安打
「泰示も公文もいろんな思いがあると思う。チームが変わって、ファイターズに来て良かったと思ってほしい。いい形でやれたと思う。ただ、勝つためにやっているので」
Q.高梨投手は8回途中2失点
「途中から自分のペースをつかめた。まだ良くなる。前に進んでいる」
Q.明日に向けて
「明日最後だと思っていつもやっている。しっかりやっていくしかない」