2017.06.14 WED
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広報レポート<攻撃のリズムは投手の踏ん張りから>

激走して生還する中田選手
プロ初勝利の公文投手

5回を投げ終えてベンチに戻った斎藤佑投手は、複雑な表情を浮かべていました。プラス材料と反省点。その両者をはっきりと見ることできた75球でした。立ち上がり。不運な当たりはあったものの、際どいコースを狙っての勝負に挑んだことでカウントを悪くしての痛打が続きました。四球を挟んでの5者連続出塁で一気に4失点。ところが、2回から手元で動くボールを大胆に投げるスタイルに徹底すると、内野ゴロの山を築きました。5回まで4イニング連続で三者凡退。早いカウントで打たせて取る小気味良いピッチングは、明らかに攻撃陣へのリズムを作り出すものでした。

試合が動いたのは、斎藤選手に代打が送られた6回の攻撃でした。2死走者なし。松本選手が右前打で出塁すると、怒涛の攻撃で市川選手まで5者連続で安打が続きました。一、二塁で4番・中田選手が右中間への2点適時二塁打を放って1点差に詰め寄り、5番・レアード選手の左前適時打で同点に。7回1死満塁では、3番・西川選手がニゴロながらも快足で併殺を許さず勝ち越し点を叩き出しました。新しいクリーンアップが機能してつかんだ逆転劇でした。

攻撃のリズムを作るのも、ピッチャーの大事な仕事なのでしょう。土壇場で同点に追いつかれたものの、延長12回の攻撃では無安打ながら2点奪取に成功しました。3四球に相手の暴投と野選。勝利が転がり込んできたように見えても、11回に公文投手が上位打線を完ぺきに封じたことで流れを呼び込みました。ジャイアンツからトレードで移籍し、プロ5年目で初めて勝利投手の座を手中に収めました。

序盤でリードされても諦めない。終盤に追いつかれても落胆しない。立て直して手にした1勝は、143試合の長丁場を乗り切る上で大きな意味のあるのもに違いありません。

先発投手コメント

先発の斎藤佑投手

斎藤佑投手
<5回 75球 打者20 安打4 三振3 四球1 失点・自責4>

「調子自体は悪くなかったんですけどね。反省は初回の入りですね。ビシエドのところを勝負しに行ってフォアボールを出してしまったことと、ゲレーロに甘い球を投げてしまったことですね。6回にチームが追いついてくれたので、この勢いで逆転してくれることを信じてしっかり応援します」

栗山語録

栗山監督

Q.中田選手を4番に戻しました
「きょうの戻しは(正式に)戻したわけではない。翔にも話したけど、もう少しこちらのやりたいことをやらせてもらう。あの形じゃないといけなかった。全員で勝つためにやるだけ」

Q.公文投手がプロ初勝利を挙げました
「よかったね。状態の良さを証明してくれた意味のある勝ちだったね」

Q.総力戦で勝ち抜きました
「チームとして成長できるように、苦しいときこそ全員で必死になって戦っていく」

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