

広報レポート<地元での活躍>


2015年7月7日以来となる約2年ぶりの白星を飾った上沢投手は地元の千葉で躍動しました。6回1失点のクオリティ・スタート(6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内)。上沢投手は高校野球で培った経験をアドバンテージに球場を支配してみせました。
試合のターニングポイントは5回の守りにありました。4回まで無安打で抑えられていた打線は5回先頭・中田選手がチーム初安打を記録すると、安打と死球で1死満塁のチャンスを作りました。しかし、後続が連続三振を喫し先制の好機を逸しました。試合の流れからすると、チャンスを逃した後はピンチを迎えるのが当然のことでした。この最大のピンチを救ったのが上沢投手。見事、マリーンズ打線を三者凡退に抑え、自分の力で「勝利」を手繰り寄せました。
守りから流れを作った6回の攻撃。大田選手が今季10号となるソロ本塁打を放つと、松本選手が二者連続となる左越えソロ本塁打で2点を奪いました。この流れに乗った打線は8回にレアード選手の2ランなどで5点を加点し、試合を決定付けさせました。ファイターズが目指す守りの野球を体現した理想的な試合運び。盤石のリリーフ陣の一人である宮西投手も7回を三者凡退に抑え、自身250ホールドに王手をかけました。
5連敗と重い空気のなか臨んだマリーンズ戦ではありましたが、2勝1敗と勝ち越した敵地での試合は成績以上に価値のあるモノになったはずです。本来の勝ち方を体感することで勝つイメージが植え付けられ、チームの自信にもつながったはずです。シーズンを折り返し、蓄積された疲労も徐々に現れるかもしれませんが、全員が満身創痍で戦っていくしかありません。
先発投手コメント

上沢投手
<6回 84球 打者23 安打4 三振4 四球0 死球1 失点・自責1>
「直球が良かったですし、四球を与えずに試合を作れたことも良かったです。ただ援護してもらった直後の6回は、自分の中で大事だと思っていたんですけれど、やはり意識をしているんですかね。ああいうところで、しっかり抑えないといけない、とあらためて思いました」
栗山語録

Q.上沢投手が6回1失点の好投で2年ぶり勝利
「本当に良かったよね。これから先につながっていくと思う」
Q.6回に大田選手、松本選手が2者連続本塁打
「素晴らしかった。2人とも疲れも感じながらだと思うが、よくやってくれている」