2017.07.20 THU
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広報レポート<遅れてきた男、猛アピール>

ヒーローの松本選手
本塁打を放つレアード選手

食らいつくことしか考えていませんでした。同点で迎えた延長11回。1死からの連打で一、三塁となった場面で打席に立ったのは、松本選手でした。内角をえぐるような初球にバットを出すと、打球は二塁ベース付近へ。内野手のバックホームよりも前に三塁走者の中島卓選手が滑り込み、今季3度目のサヨナラ勝ちを決めました。一塁を回ったところで拳を突き上げたヒーローは、駆け寄ったチームメートからの手荒い祝福を受けて笑顔を爆発させました。

低空飛行を続けるチームにあって、“今季最大のブレイク”といわれる6年目。交流戦で表彰選手に選出されたことで注目を浴び、その後もスタメン出場を続けてきました。打率は3割を下回っても、存在感が日増しに高まっています。この日もサヨナラ打を含む3本のヒットはもとより、大きかったのは3点を追う8回の打席。冷静に四球を選び、レアード選手の同点3ランにつなげました。「使ってもらっているので、どんな形でもチームの勝ちにつながる仕事をしたい」。打って走って守る。昨年までになかった新鮮な空気をチームに吹き込んでいます。

昨シーズンまで一軍で25試合に出場し、ヒットは7本。それが今季は57試合に出場して50安打を記録しています。2012年に同期入団した同学年の選手(近藤、上沢、石川慎=現ジャイアンツの3選手)は、すでに一定の結果を出しました。しかし、ドラフト最上位で指名されたのは松本選手でした。大型遊撃手として期待されながら、紆余曲折があってチャンスを掴むことができず、プロ入りから5年が経過。それでも鎌ヶ谷で鍛錬を続け、いまや簡単にスタメンを外せない選手となった“遅れてきた男”が、定位置奪取を目指す舞台に立ちました。猛アピールは、まだまだ続きます。これからが本当の勝負です。

先発投手コメント

先発の吉田投手

吉田投手
<5回 98球 打者22 安打5 三振2 四球2 失点・自責0>

「序盤に与えたムダなフォアボールがなければ、もう少し楽に投げられたかなと思います。打ち損じに助けられましたけど、もう少し真っすぐのキレと変化球の精度を高められるよう練習していきたいです。何度かピンチを背負ったんですけど、粘って抑えられたことは次につながると思います」

栗山語録

栗山監督

Q.劇的なサヨナラ勝ちで連敗ストップ
「応援をいただいている中で、いいゲームができていなかった。なかなか勝てない中であれだけの人が応援してくれている。勝てて良かった」

Q.松本選手がサヨナラ打
「自分の形が1軍の試合で出せるようになってきた」

Q.先発した吉田投手も好投
「いろいろなプレッシャーがあったとは思うけれど、投げっぷりが気持ちよかった。素晴らしかった」

Q.トレードで加入した黒羽根選手も移籍後初スタメン
「緊張したとは思いますが、よく頑張ったと思います」

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