

広報レポート<紙一重の世界>


センターに抜けそうな打球を逆シングルで捕球しジャンピングスロー。試合が始まった最初のプレーでした。先頭打者・秋山選手の出塁を二塁を守る石井一選手が阻止しました。「初回の守りが大きかった。あれで試合に入れたし、流れに乗れた」と話した石井一選手は、2回には左中間を破る同点適時二塁打を放ち、攻守両方で貢献してみせました。
反撃のチャンスをモノにした一打。昨日の松本選手のサヨナラ打を除けばチームにとって久々のタイムリーでもありました。先発メンドーサ投手が先制弾を浴びた直後の2回、先頭の岡選手が相手の失策で出塁すると、すかさず盗塁を決め、無死二塁のチャンスを作りました。しかし、後続が倒れ2死となって打席には石井一選手。154kmの真っすぐを投げ込む菊池投手に対し自分のスイングを崩すことはありませんでした。「打球も逆方向だったので、いい感じに振れた」。逆方向の意識が功を奏しました。
3打席目も2死一塁、三塁の好機で回ってきました。結果は惜しくも遊直。4打席目は中犠飛でマルチ打点を挙げました。両打席とも安打とはなりませんでしたが、芯で捉えていることは確かでした。
一本出るか否かで流れが大きく変わってくる状況で結果を出すことが求められるプロの世界。ルーキーとはいえ、勝負の世界にいることは間違いありません。このようなプレッシャーを感じながら結果を出し続けることが将来の成長に繋がってきます。石井一選手にとって、試合の流れを肌で感じることのできた貴重な試合となったはずです。
先発投手コメント

メンドーサ投手
<4回1/3 86球 打者22 安打4〈本塁打1〉 三振2 四球5 失点・自責点5>
「4回に連続で四球を与えてしまいリズムを崩してしまった。ツーシームの制球が乱れたね。修正できなかったことが反省。試合の流れを持ってこられるような投球をしないといけなかったと思うよ」
栗山語録

Q.メンドーサ投手は四球から崩れた
「いろんな思いがある。結果が出ていないのはこっちの責任。いろいろ考えている」
Q.2回には盗塁から得点する形ができた
「若い選手、足のある選手はそれを使わないとこっちの試合にならない。今日みたいなのは雰囲気は出てきているけど」