

広報レポート<最初の1点を必死に取りに行くこと>


連敗という苦しい現状を打破するには、まず先制することが絶対条件でした。7月に入って3勝14敗の成績。7月20日(楽天戦)のサヨナラ勝ちを除き、先制して試合に勝った試合は2勝のみ。先制した試合は17試合のうち4試合(2勝2敗)。守りから流れを作るスタイルを崩すことはありませんが、守りのリズムを作るには得点が必要でした。
プロ初先発となる上原投手は5回途中で降板しましたが、確かな手応えを掴んでいました。「しっかり腕を振っていいボールを投げられれば勝負できる」。190cmの長身から投げ下ろす角度ある真っすぐとスライダー、フォークを駆使して6三振を奪いました。「思ったよりも三振が取れたのでびっくりした」。5回途中で連打を浴びて降板したものの、プロ初先発のマウンドには沢山の収穫がありました。
最近4試合のうち3試合で2ケタ安打を記録しているファイターズ打線。次は得点に結びつけることが課題になりそうですが、歯車が合えば強力打線になる可能性も秘めています。そろそろ暗中模索の域を脱し、巻き返したいところです。
先発投手コメント

上原投手
<4回0/3 71球 打者18 安打6〈本塁打1〉 三振6 四球1 失点・自責点4>
「もう少し長いイニングを投げないといけないんですけど、そこを除けば自分のやりたいことはできたと思います。少しでも腕の振りが緩むと捉えられてしまうので、しっかり腕を振っていいボールを投げられれば勝負できる、という収穫はありました。(外崎選手の)ホームランは腕を伸ばしたら打てる高さに投げてしまったので、そこは気をつけながら次に生かしていきたいと思います」
栗山語録

Q.上原投手がプロ初先発
「“姿”はあった。でも、課題はある。まだまだやらなきゃいけないことがある」
Q.太田賢吾選手が初安打
「緊張はしたと思うけど、自分がやりやすい状況を作っていくしかない。ああいう姿で野球をやるしかない」
Q.なかなか勝ち切れない
「相手がどうこうとかいう前に、自分たちの野球ができていない。一遍に何かが変わるわけではない。積み重ねていくしかない」