2017.07.26 WED
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広報レポート<未来へつなげる執念>

栗山監督と握手を交わす矢野選手
ヒーローの矢野選手と上沢投手

大はしゃぎすることもなく、一塁ベースに到達した矢野選手は凛々しい顔つきでこぶしを突き上げました。ベンチに戻ってからも、集中した表情で戦況を見つめていました。この試合がどれだけ大事なのか。百戦錬磨の男には、それが分かっていたに違いありません。1点を追う7回。1死二、三塁で代打として登場しました。追い込まれながらも、変化球に食らいつきました。打球は三遊間を抜けていきました。二者を本塁に迎え入れ、7月20日にサヨナラ勝ちして以来となるリードをチームにもたらしました。

「気合です。気合」。その言葉に、矢野選手の強い思いが詰まっているのではないでしょうか。低空飛行を続けるチームに足りないモノは、勝利への執念ではないか。目標は自分が打つことではなく、チームが勝つことであるはず。そこに徹しているか。出番は1試合で1回しかありません。ベンチから、そしてベンチ裏から戦いを見つめるベテランは、こんな形でチームに喝を入れたのです。

矢野選手の口から飛び出した、いまや「伝説」とさえいわれる“あの”フレーズは、2015年6月12日に生み出されました。北海道誕生から通算837勝目となる一戦でした。それから163勝が積み重ねられ、帯広でこの日を迎えました。勝利投手となった上沢投手とともにお立ち台に上がり、マイクを取りました。「帯広、サイコー!からの~、ファイターズ、サイコー!」。大きな節目をクリアし、次に狙うのは通算1001勝目。チーム状態が上がらない中、はっきりと見えた執念は、間違いなく未来に続いていくはずです。

先発投手コメント

先発の上沢投手

上沢投手
<7回 103球 打者26 安打4〈本塁打2〉 三振4 四球1 失点・自責2>

「ホームラン2本と最悪な点の取られ方で試合の流れを悪くしてしまったので、そんな中で野手の方が守ってくれたり、さらに点を取ってくれたので感謝したいです」

栗山語録

栗山監督

Q.上沢投手が粘って7回を投げ切りました
「接戦で終盤に持ち込めるようにピッチャーが粘って投げてくれることが大事なので、上沢は本当によく投げてくれた」

Q.帯広で北海道移転1000勝を飾りました
「長い間お待たせしてすみませんでした。我々ファイターズが「朝起きて『ファイターズの試合どうだったかな』と気にかけてくれるような」北海道の皆さんの生活の一部に入れてもらえるよう1試合1試合を大事に積み重ねていきたい。勝ち負けも大事なんだけど、姿を見せられるようにやっていく」

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