2017.08.05 SAT
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広報レポート<ひたむきに>

適時打を放つ松本選手
好守をみせる田中賢選手

乗り切れない、勝ち切れない。今シーズンを象徴するような黒星を喫してしまいました。満員札止めの4万523人が詰め掛けた一戦でした。歓声も、悲鳴も、ため息も、すべてが選手たちに突き刺さったはずです。最高の形である勝利で報いることはできなかったのは残念ですが、現実でした。
古い話になります。12年前の2005年がフラッシュバックするような軌跡を描いていると、感じています。前年の2004年に北海道、札幌ドームへと本拠地を移転。スターの新庄剛志氏を迎えてAクラスの3位でフィニッシュをして、迎えた翌年が2005年でした。FAで稲葉篤紀氏を獲得し、戦力を増強。前年よりも上積みが期待できるような布陣でスタートをしましたが、低空飛行の5位のまま1年を終えました。ヒートアップして幕を開けた北海道のプロ野球元年ともいえる2004年に、水を差すような結果でした。
振り返れば、現在へと至る源流がその2005年の低迷の中にありました。当時のトレイ・ヒルマン監督は、若手を積極的に大胆に登用していきました。森本稀哲選手、田中賢介選手、武田久投手・・・と、1軍の公式戦に投入していきました。その思いに応えてアピールをしていき、それぞれがポジションを確立していったのです。その流れで2006年に44年ぶり日本一に輝き、その後から現在へと歴史は紡がれてきました。
今シーズンは、2005年当時に誕生した次代を担いそうな主力と予感する1人の苦労人がいます。松本選手です。3点ビハインドの劣勢から2本の適時打をともに2死から放ち、一時は逆転へと導きました。7回には、愚直に全力疾走で内野安打もマークしました。昨シーズンまでは1、2軍を往来していました。ようやく1軍定着、レギュラー奪取のチャンスをつかんでいます。逃したくない執念を体現しています。どんな試合展開でも全身全霊で、ひたむきにプレーを続けています。2005年に頭角を現した、数々の球団史を語るには欠かせない選手たちの姿に重なって見えます。
明日の白星と、明るく広がる未来に期待を寄せます。低迷は深刻ですが、松本選手の懸命な姿に夢を乗せます。

先発投手コメント

先発の上沢投手

上沢投手
<6回 127球 打者26 安打4〈本塁打2〉 三振3 四球4 失点・自責3>

「ブルペンから調子が悪くてどう乗り越えようかなと思っていたんですけど、なんとか粘り強く投げられてよかったです。投球リズムも悪くて、攻撃しづらいピッチングになってしまいました。フォアボールからのホームランは自分の責任ですし、そんな中根気強く守って、点を取ってくれた野手の方には感謝したいです」

栗山語録

栗山監督

Q.スタンドは満員
「それは分かっていたし、一度は逆転したんでね。ファンのみなさんが喜んでくれるチームを作らないといけない」

Q.上沢投手は6回3失点
「あの状態であそこまでよく粘った。評価できる内容だった」

Q.明日は上原投手が初勝利を目指す
「勝つためにやっているし、勝ちに行ってほしい。期待している」

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