

広報レポート<本来の勝ち方>


投打が噛み合わず落としてきた試合は今季の敗戦試合の象徴とされてきましたが、この試合は違いました。序盤にこそ先制を許しましたが、ビハインドの展開に屈せず、先発の高梨投手が6回2失点の好投を見せると、打線は7回2死二塁から3連打を放ち逆転してみせました。得点の中心となったのはこの選手。5回に一点差に迫る中越えソロを放つと7回には同点となる右前適時打を放ちこの日2安打2打点の活躍。不動のリードオフマン・西川選手の活躍が勝利を手繰り寄せました。
先制点を取られながらも先発投手が粘り、打線が援護をして逆転劇を見せたのが昨年のファイターズ。昨シーズンの戦いぶりを想起させる試合でもありました。ここ7試合で5勝2敗の成績を見ると着実に前進していることが分かります。連敗を喫することなく勝利を積み上げていく中で選手たちは確かな手応えを感じているはずです。勝つことによって、見えなかった部分が見え始めたのかもしれません。5月2日マリーンズ戦以来となる先発投手として勝利を挙げた高梨投手も本来の姿を取り戻すキッカケ作りとなったことでしょう。全員にとって非常に価値のある試合となったはずです。
先発投手コメント
高梨投手
<6回 99球 打者25 安打7 三振4 四死球0 失点・自責2>
「久しぶりの登板だったので初回はかたくなってしまったんですけど、2回からは真っすぐの制球がよかったので、うまく立て直せたと思います。(次回に向けて)決め球のフォークをタイムリーにされてしまったので、しっかり投げきれるように修正していきたいです。繋いで点を取ってくれた野手の皆さんに感謝したいです」
栗山語録
Q.高梨投手が無四球で久しぶりの先発勝利
「コントロールは今年苦しんだところ。何とかしようというのがあった。どんな形でも勝たせてあげたかったから良かった」
Q.バスターからの勝ち越し
「みんなで動いていこうといつも思っていたけど今年はなかなかうまくいかなかった。きょうはいい形になった」
Q.1点差の勝利
「若い子たちが頑張っている中で、勝つことが大事。1点差を守る緊張感がないと前に進まない」