

広報レポート<感動は推進力>


感動の夜でした。6月に途中加入したヤディル・ドレイク選手が、旭川で節目の軌跡を描きました。同点とされた直後の4回、左翼席へ来日1号ソロ本塁打。全速力でダイヤモンドを1周し、ホームベースへと駆け込んできました。白い歯をこぼし、笑顔全開。チームメートたちも苦悩を知っていたのでしょう。この日、一番の盛り上がりで出迎えました。
ロッカー室へ待機している選手たちも、飛び出してきました。同じような思いだからでしょう。今季が移籍1年目の村田投手は、わざわざ祝福へとベンチ裏まで出てきました。ドレイク選手も感極まっていました。興奮のあまり、みんなから声を掛けられても最初は言葉になりませんでした。「本当に泣きたいくらいうれしい」は、本音でした。
旭川スタルヒン球場。ファイターズにとって、縁深い球場です。旭川出身、またはゆかりがある球団職員も多数います。試合前、数選手が舌鼓を打っていた逸品があります。旭川市内のカレーの名店で知られる「CRAZY SPICE(クレージー スパイス)」が場外に出店していました。そこから購入して、堪能していました。過去には新庄剛志氏らをはじめ、多くのOBたちも店舗へと足を運んでその味に魅了されてきました。報道陣、グラウンド整備をする運営スタッフらも、こぞって買い求めるレジェンド・グルメです。
有原投手も快投で完投勝利を挙げるなど、いろいろな財産が生まれた1日になりました。1万5000人超の温かいファンの方々に支えられ、思い出深い白星をまた1つ積み上げました。栗山監督のよく「感動は推進力」と言います。最高の1勝でした。
先発投手コメント

有原投手
<9回 99球 打者30 安打4〈本塁打1〉 三振7 四球0 失点・自責1>
「すごくうれしい。昨年は旭川で悔しい思いをしていたので、リベンジできて良かった。野手の方々に助けてもらったので、感謝です」
栗山語録

Q.有原投手が完投勝利
「素晴らしかったですね」
Q.先制からのドレイク選手が決勝打
「いつも先に行きたいんだけどね。ドレイクはなかなか出場させてあげられない中で、必死に野球をやるんだという姿。ああいうところから結果が出る」
Q.旭川での快勝
「きのう雨で試合できなかったし、喜んでもらえる試合にしたかった」
Q.あすは大谷投手先発で6連勝を狙う
「連勝のことよりも、この時期にやらなきゃいけないことがあるからね」